目次
1.エチオピアの概略
今日は2012年9月7日の地球絶景紀行で紹介されたエチオピアのダナキル砂漠について調べてみた。
エチオピアは東アフリカに位置し、人口は1億1400万人。
アフリカ最古、そして世界でも最も古い独立国の一つである。
4世紀から続くキリスト教国でもある。
国土の大部分がエチオピア高原に位置する高地であり、本来は平らな地形だが降雨量が多いため激しい浸食が起き、断崖や深い峡谷が多い。
2.ラリベラの岩窟教会
最初に訪れた都市ラリベラ。12~3世紀ころのザグウェ朝の首都であった。
1187年エルサレムがムスリム勢力に占領された際、時の王が新たなエルサレムを造ろうと建設した町。
町の凝灰岩をくりぬいて作られた岩窟教会群は世界遺産に認定されている。11の聖堂と関連する礼拝堂があり、マドハネ・アレム聖堂は世界最大級の岩窟教会とされている。
3.ダナキル砂漠
続いてはエチオピア東部、隣国エリトリアにもまたがるダナキル砂漠。
アフリカ大地溝帯に位置し、別名アファール盆地とも呼ばれる。
三つのプレートの境界近くに接し、世界でも珍しい平地で地面の拡大が起こっている場所である。海抜より155mも低く、アフリカで最低標高地点となる。
地球上で年平均気温が最も高い場所の一つで乾季の平均気温は50度近くにも達する。
地中から熱せられた硫黄など鉱物がマグマによって噴き出し、極彩色の景色を創り出す。他にもボリビアのウユニ塩湖を彷彿させるアサレ塩湖、隆起によってできた塩の奇岩群など地球の景色であることを疑うような風景が広がっている。
4.エルタ・アレ火山
最後は標高613mのエルタ・アレ火山。
100年以上も噴火を繰り返し、活動中の溶岩湖としては最も古く、地表にある火山では最も低いとされている。
溶岩湖とは火口の中に流動性の高い溶岩が湖のようにたまっている状態を示す。
溶岩が凝固することも時折みられるが、この時には岩石が生成することになる。
エルタ・アレ火山は山頂までトレッキングすることが可能で、目の前でマグマが噴き出している様子を眺めることができる。
火口はカルデラ状態のため、山登り中に炎はほとんど見えないようだが火口のへり近くまで立ち入ることが可能で下を覗くことができるそうだ。
科学者チームが火口の内部に入って1千度を超える溶岩を採取しようとする動画。