地球絶景紀行 ― イエローストーン ―

目次

 

1.イエローストーンの概要

今日は2012年10月12日の地球絶景紀行で紹介されたアメリカのイエローストーン国立公園について調べてみた。

 

世界で最初の国立公園で北米最大の火山地帯。

210万年前、130万年前、64万年前に大規模な噴火を起こし巨大カルデラが形成された。

現在も地下20km~50kmの間に約4.6万立方キロメートルのマグマだまりがあるとされており、もし巨大噴火が起きると火山灰が地球上に飛び散り、エアロゾル効果でアメリカは完全に気候が変わる。地球全体でも平均気温が約10度下がるだろうと言われている。

 

似たようなホットスポットはハワイやアイスランドにもあるが、完全な陸地にあるのはイエローストーンのみという。

過去の巨大噴火の痕跡は浸食が進んでいることもあってあまり目立たない。

カルデラの大半が湖底に沈み、直径も72kmと巨大で人間の目では気づけないそうだ。

 

域内にある大峡谷からは黒曜石が出土し、インディアン達が利用していた。

白人がこの地域を発見したのは19世紀後半、探検後すぐに世界初の国立公園として認定された。

地球の原初の活動を見ることができ、観光施設としてもよく整備されていて家族連れからも絶大な人気を誇る施設である。

 

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2.イエローストーンの観光スポット

まずはイエローストーンの北の入口、ルーズベルトアーチ

1903年に建築された石造りの門

 

次はグランド・プリズマティック・スプリング

バクテリアの活動によって7色に分かれる泉。中心部は高温のためバクテリアも生息できず真っ青になっている。世界で3番目に大きい熱水泉で気温によって色が変わる。

 

ノリス・ガイザー・ベイスンは最も火山活動が活発で間欠泉・熱水泉・煮え立つ泥水泉などの密集地帯。

 

温泉水による石灰岩の浸食で棚田のような形状となったマンモス・ホットスプリング・テラスは白、桃色、黄土色と色を変え形を変えていく様子を遊歩道から眺めることができる。噴出物が堆積してタワーのようになった珍スポットも。

 

北米最大の山岳湖とも言われるイエローストーンレイク。そこから流れる川や滝によって形成されたのがグランドキャニオンオブイエローストーン。有名なグランドキャニオンとは別物だが、こちらも遊歩道からナイアガラの2倍の高さを誇る滝の壮観な様子を堪能できる。

 

イエローストーンの熱水泉は高温のため人間が入れるようなものはないが、唯一温泉と言えるのがボイリング・リバー・ホットスプリング

熱水の湧出でできた川と通常の冷たい川の合流部が適温になって、入浴可能なスポットとなっている。水着は着用。最もちょうどいい温度の場所を探すのはなかなか難しいようだ。

 

イエローストーンレイク西部にあるアッパー・ガイザー・ベイスンは間欠泉・熱水泉の密集地帯。

特に名高いのがオールドフェイスフル・ガイザー

国立公園選定時からほぼ一定の間隔で噴出し、高度も変わらないという貴重な間欠泉。

他の間欠泉と地下で繋がっていないことが一定の間隔を保っている理由のようだ。