目次
1.グアナファトの概要
今日は2009年2月19日放送の世界ふれあい街歩きで紹介されたメキシコのグアナファトについて調べてみた。
1540年頃スペイン人が銀鉱脈を発見し、砦を築く。
先住民との争いを経ながらも町は急激に発展。スペイン本土から数千人の移住者がやってくる。鉱山では1928年まで採掘が行われていた。
18世紀には世界の銀の産出量の15%を占め、世界で最も裕福な町として知られるようになる。
1810年メキシコの独立戦争時にはその舞台となり反乱軍がスペイン軍の立てこもるこの地で戦うこととなった。
2.グアナファトの観光
メキシコ有数の観光都市グアナファト。そのシンボルの一つが英雄ピピラの像が建てられた丘だ。
ピピラはメキシコ独立戦争の際、スペイン軍の根拠地に先陣を切り、建物の入り口に火をつけメキシコを勝利に導いた英雄。
その像が建てられたのは町を見下ろす高台。ケーブルカーでも上ることができ、グアナファトきっての眺望を誇る。
山間の小さな盆地にぎっしりと並ぶ色鮮やかな街並みは、スペイン植民地時代のコロニアル様式の建物が今も数多く残っている。
まがりくねった細い道が多く、どこを歩いてもカラフルな建物が並んでいる。
若干色あせた路地も趣があり、ひたすらに一日歩いても飽きることはないだろう。
グアナファトの車道は地下道が多く、観光地の車の交通量は少ないので存分に街歩きを楽しめるはずだ。
そんな町中にあるやや小さなサン・ディエゴ教会は夜になると中世スペインの学生風の衣装をまとった音楽隊が出現する。そのまま演奏しながら町中を練り歩く姿はグアナファトの名物だ。
狭い道の多いグアナファトならではの観光スポットが口づけの小道。
仲たがいした向かい合う家の娘と息子が恋に落ち、夜中両家の親に内緒で口づけを交わしていたという、メキシコ版ロミオとジュリエットのような伝説が残る道。
キスをしている瞬間をスタッフが撮影してくれる、記念写真スポットとして長蛇の列ができるという。皆に見られて恥ずかしくないのかと思いきや、ここまで来てやらない方が目立って逆に恥ずかしくなるとか。
地元の人々の生活を垣間見られるのがイダルゴ市場。
元々は駅舎として建てられた建物だそう。
生鮮食品・日用品が売られる1階と民芸品が売られるバルコニー風の2階からなる。
食堂も多く、ここでメキシコの日常的な食生活を堪能できるだろう。
変わり種なのがミイラ博物館。
乾燥したこの地域では土葬すると自然にミイラになってしまうことが多いという。
グロテスク趣味ではなく、オアハカの祭りのように死者と笑って過ごす死生観を持つメキシコならではの博物館。沈痛な顔で見学するのではなく、皆で楽しく考える場所のようだ。