目次
1.テーブルマウンテン
今日は2012年11月16日放送の地球絶景紀行で紹介された南アフリカのケープ半島周辺について調べてみた。
市街地のすぐ背後に切り立った大きな岩山が見える。
広く、平坦な山頂が特徴的。両端にはデビルズピーク・ライオンヘッドと呼ばれる急峻な山が並んでいる。
メサ地形/卓状台地と呼ばれる地形の典型。地層の上部が固く、下部が柔らかい地質の場合下の地層が先に風雨で侵食され断崖ができる一方、上の硬い部分は残るためテーブルのような地形ができあがる。
テーブルマウンテンの上部は固く風化に強い石英を含む砂岩でできている。
下の部分は頁岩(けつがん)と呼ばれる泥や粘土でできている。本の頁(ページ)をめくるようにはがれやすい岩石。ここが浸食された部分。
さらにその下にはホルンフェルスや花崗岩の硬い岩石が地盤となっている。
一番上に位置する砂岩は約5億年前に形成されたもの。
このテーブルマウンテンは世界で最も古い山の一つとされている。
2.喜望峰
1488年ポルトガルのバルトロメウ・ディアスが発見したこの岬。
アフリカ最南端ではなく再南西端。最南端はアグラス岬。
ディアスの祖父・父はともにエンリケ航海王子に仕えた航海者。
ディアスも王宮に仕え、インド航路の開拓を命じられアフリカ南端まで到達。
帰路に発見したのがこの喜望峰。ディアスは後にヴァスコ・ダ・ガマの航海でも水先案内人として共に乗船したそうだ。
有名な場所だが、あまり観光地化はされておらず荒々しい海と岩がそのままの姿を見せてくれる場所だ。
ケープ半島の南側は多様な動植物が生息する自然保護区。
ビーチではペンギンやアザラシ、低木地域ではシマウマやヒヒ、ダチョウなどに出会えることができるだろう。
3.ナマクアランド
最後はケープタウンから北に500kmの位置にあるナマクアランド。
ナミビアとの国境に近い半砂漠地帯の国立公園。
暑く乾燥した夏と寒い冬。降水はほとんど5~8月に集中している。
世界で最も多肉植物が集中して生息する場所として知られる。
多肉植物とは葉・茎・根などに水分を貯蔵する植物。代表的な種としてはサボテン。
普段は人を寄せ付けない荒野の様相だが、大地が春の雨で潤った数日~数週間のみ一面の花畑が現れる。
人の植えた花ではなくワイルドフラワーが咲き乱れる姿は神々の花園とも呼ばれ、南アフリカを代表する観光地だ。