世界ふれあい街歩き ― ネーピア ―

目次

 

1.ネーピアの概要

今日は2009年4月2日放送の世界ふれあい街歩きで紹介されたニュージーランドネーピアについて調べてみた。wikipedia:ネーピア

 

北島の東海岸に位置する港町。

19世紀に欧州からやって来た移民によって開かれた町だ。

 

貿易港として木材や羊毛などを輸出している。

ネーピアの位置するホークス・ベイ地方は温暖な気候と長い日照時間に恵まれ、国内きっての良質なワインの産地となった。

 

1930年代の大地震で甚大な被害を受けた。復興に際し、当時の流行であったアール・デコ様式を採用し、現在も多くの印象的な建物が並んでいる。

 

町のシンボル、ワイアプ大聖堂。

 

白亜の細長い建物とステンドグラスや巨大な教会オルガンが特徴的。

 

町の中心部にあるクライブ・スクエアは市民の憩いの場。

かつてはクリケットやサッカーの競技場で、現在は花壇や静かな池が整備され、観光客ものんびり休憩している。

 

テクノロジーの歴史に触れることのできる展示が人気なファラデーセンターやガラス張りトンネルが最大の見どころの国立水族館は、大人にも子供にも人気のスポット。

 

水族館が面する海沿いの通りはマリンパレードと名付けられ遊歩道が整備されている。

公園や飲食店が並び、景色を楽しみながら街歩きができる。

 

 

 

 

北東部にあるブラックヒルロックアウトは港や市街を一望できる展望台。

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展望台付近の坂道は地震の被災を逃れたエリア。

イギリス統治自体の建物も残る、歴史の古い地区だ。

 

 

郊外にあるミッションエステートワイナリーはニュージーランドで最も古い歴史を持つワイナリーの一つ。

周辺に広がるブドウ畑を眺めながらレストランで飲食も楽しむことができ、観光客向けのショップも営んでいる。

 

2.アール・デコ様式とは

西欧で1910~30年代にかけて流行した装飾の傾向の一つ。

幾何学的図形のモチーフや原色による表現が特徴的。

 

 

 

1925年のパリ万国装飾美術博覧会で世界的に紹介される。

古代エジプトやアジア、キュービズムなど古今東西の技法を積極的に取り入れ、工業製品や近代都市と密接な機械・機能的なデザインを様式化したものとされる。

 

ネーピアの町並み

 

 

一つ前の流行であるアール・ヌーヴォーが富裕層向けの一点製作が主流であったのに対し、アール・デコは大量生産とデザインの調和を重視した。

流行が過ぎると過去の悪趣味な装飾とも評されたが、近年は再評価が進んでいる。