目次
1.苫小牧駅~青葉駅
某月某日、JRで苫小牧駅へ向かう。
駅すぐそばの観光協会で自転車を借りてサイクリングがこの日の目的。
天気は良いが、気温はさほど高くならず自転車で回るのに好適。
まずは室蘭本線に沿って南西へ走る。
ここは2017年に廃線となったが、遮断機や柵がまだ残されている。
最もレールはさびて、枕木も良く見えない。
線路をまたぎ、工場へ連なる巨大なパイプ。
線路の北側は木場町。
貯木場のあるエリアだ。
今昔マップより
1929年に線路の南側から北側へ移転した貯木場。
現在も貯木場は残存しているが、かつては住宅街になっている木場町一丁目~三丁目までも貯木施設であったようだ。
国土地理院より1948年の航空写真。
苫小牧駅北側も貯木場関連施設のようだ。
王子製紙の城下町と言われただけのことはある。
現在も世界最大規模の新聞紙専用工場である。
工場東には地名の由来となった苫小牧川が流れていた。今も痕跡はあるが、河川本体は流路変更し、有珠の沢と合流して青葉駅~糸井駅間を流れている。
今昔マップより
1960年代から写真を見ていくと徐々に住宅街となっているのがわかる。
1970年代には大型商業施設も進出し始めた。
脱線をやめて、先に進む。
白金町に到着。
金網に囲われた芝生に建っているのは、1950年代に建設されたとされる王子製紙の社宅群。居住者はいないようだが、何か理由があるのか解体されずに残っている。
今昔マップより
1960年代の地図。線路の北も南も同様の建物が無数に並んでいる。
2.青葉駅
ようやく青葉駅に到着。
駅舎はなく、屋根のついたホームが待合場所。
駅名はかすみ、壁も潮風にやられたのか錆が目立つ。
苫小牧駅から一直線に延びる線路。
この日は雲一つなし。
駅前の風景。
駅前らしいスポットはなし。
踏切もなく、線路をくぐる地下通路がやや東側にあった。
ここは1988年にできた新しい駅。
近隣に苫小牧西高校があるため、利用者数はそれなりに多いようだ。
苫小牧西高校は1920年代に設立された苫小牧高等女学校が前身。
1950年、統合によって苫小牧高校となる。
1953年東西に分離し現在の苫小牧西高校が設立。
今昔マップより
1960年代大半が畑地だったこの地域、1970年代に住宅が増え始め現在は完全なる住宅街だ。