苫小牧でサイクリング ― 苫小牧市美術博物館 ―

目次

 

1.出光カルチャーパーク

次の目的地はネーミングライツによって出光カルチャーパークと名付けられた苫小牧市民公園。

 

 

元々は苫小牧工業高が建っていた場所。1980年代に校舎移転によって公園となった。

 

美術博物館。元々は博物館のみだったが2000年代に美術館併設の改築工事が行われた。

 

中央図書館と併設したサンガーデン。ガラス屋根の温室で苫小牧では見ることのできない植物も育てている。

 

公園の中央部には噴水。周りには花壇が整えられていた。

 

2.苫小牧市美術博物館

美術博物館をけんがくすることにする。写真は申し出れば撮影OK。

受付の時にあわせて案内された。

 

入口には実物大に復元されたマンモスの親子がお出迎え。

その奥には縄文時代の環濠集落跡の静川遺跡の復元模型が展示されている。

丘を囲むように地形に沿って築かれた環濠。弥生時代の遺跡としてはポピュラーのようだが、縄文時代の遺跡としては珍しいらしく、貴重な発見だったようだ。

エリアは環濠外の居住地域と、生活の痕跡の無い建屋のある地域に分かれている。

環濠内は儀礼・祭祀の場である聖域として区切られていたようだ。

 

1階は苫小牧の成り立ちから。主に自然科学系が中心。アンモナイトをはじめとする化石や、樽前山の噴火の成り立ちがわかる地層の模型が展示されている。

 

苫小牧に生息する(した)生物たち。体長4mを超えるトドのはく製は大迫力。

大半が湿地であった近代以前の苫小牧。湿原の豊かな生態系のジオラマなど植物や昆虫が好きな人ならじっくり見入ってしまいそう。

 

2階へ上がると人類の歴史がメインに。

アイヌの人々が実際に使用していた丸木舟。うろ覚えだが火山灰に埋もれていたものが出土したと書いてあったような。底が浅くて、よくこれで安定していたと思う。

 

江戸期に設定されていた勇武津場所。現在の勇払地区。

今では市の端にある集落だが、かつては行政の中心だった。

 

日本海側に比べ、太平洋側は航海が難しい。大きな良港もなく、農業に適した土壌でもないため、小さな漁村から出発した苫小牧の開拓。やがて王子製紙の進出などで漁業から工業の町へ変わっていく。

そして世界有数の掘り込み港湾建設。北海道を代表する工業地域となった。

 

3.先人カード

受付で先人カードを頂く。

小保方卯市氏。

道議員として勇払原野の開拓や苫小牧港建設に尽力。

市民会館前には銅像も建てられている。

 

名誉市民第一号。1910年の大火の資料も詳細に残した。