炭鉱と廃線 ― 神威駅跡 ―

目次

 

1.神威駅

道道114号線と道道1027号線の交点近くまでやって来た。

ここにあったのが歌志内線の神威駅(かもいえき)

 

 

ここも駅名標が設置されている。

 

裏側には木造駅舎と沿革が記されている。

 

同じ敷地内に鎮火安全祈願の碑。炭鉱に由来するものだろうか。

 

 

すぐ横には廃線跡のサイクリングロードが通っている。

 

2.神威駅と周辺の歴史

北海道炭礦鉄道の歌志内延伸により、神威坑や西山坑からの産出量が増加。

周囲は小市街地化し、長い年月をかけて平地化工事が行われた。

当初は専用線扱いだったが、1896年神威駅が開業。

駅の名はかもいだが、住所はかむいと読む。

石炭の積込が主であり、開業当初は駅舎がなかった。

市街地が発展し、駅西側の貯炭場には西山坑から、東側には新歌志内坑から索道が敷設された。

 

取扱量は順調に増加し1934年駅を改築。

砂川駅・歌志内駅よりも大きな駅舎となる。

終戦前後の10年間が最盛期であった。

 

1953年住友歌志内坑・1963年神威坑が閉山。

1972年貨物取扱廃止、1979年無人化。

 

1970年代の国土地理院地図の航空写真。

 

駅の周辺・構内は炭鉱設備の名残がありそうな雰囲気。

今ではほとんどなくなった炭鉱住宅がまだ見える。

この写真ではまだ道道1027号の姿がない。

 

 

1988年廃線に伴い廃駅となった。

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