世界ふれあい街歩き ― コルドバ ―

目次

 

1.コルドバ

今日は2009年5月7日放送の世界ふれあい街歩きで紹介されたアルゼンチンのコルドバについて調べてみた。 wikipedia:コルドバ(アルゼンチン)

 

 

首都ブエノスアイレスからは北西へ700km。大草原パンパを越えた先にある、アルゼンチン第二の都市。

15世紀にスペイン人によって築かれ、この地方の中心都市であった。

旧市街に残る植民地時代の建物が今も観光の中心となっている。

 

コルドバ大聖堂

 

16世紀末に建築後、一時崩れるも18世紀に再建。

旧市街の中心部であるサンマルティン広場に面する。

近隣にはイエズス会が入植した際に築かれた伝道所の建物群が残っている。

 

モンセラ中等学校

 

 

コルドバ国立大学

 

1613年開学。南米で最も古い大学である。

歴史博物館など、当時の建物が今も一部に残っている。

19世紀に内乱で一時移転するも、20世紀にはアルゼンチン第二の大学として発展。

第47代大統領カルロス・メネムと48代フェルナンド・デ・ラ・ルアは共にコルドバ大学の卒業生で、2代続けて大統領を輩出した。

 

2.コルドバ近郊

周囲はパンパと呼ばれる草原地帯。

アルゼンチン中部・ウルグアイ全土・ブラジルのラプラタ川流域に及ぶ平坦な地形に広がっている。

水はけが悪く、大雨に弱い。一方で肥沃な土壌に恵まれ世界有数の牧畜地域。

アルゼンチンでは人口の1/3がこの地域に集中している。

また、農業の中心地でもあり耕地の8割・放牧地の6割を占め、小麦の国内生産量は95%に及ぶ。

 

東部の湿潤な地域ではトウモロコシやアルファルファの栽培、牛の放牧。西部の乾燥地域では羊の放牧がおこなわれている。両者の中間にある地域では小麦の栽培が盛ん。

19世紀後半イギリスの冷凍船によって、北半球に冷凍牛肉を輸出できるようになる。

20世紀前半は世界有数の農業大国として経済も順調だった。今では想像もできない。

 

コルドバイエズス会伝道所建物群と一緒に世界遺産に指定されているエスタンシア(農園)。殖民してきた人々の生活を支えるため、教会関連施設と共に整備された。

アルタ・グラシア農園はその中の一つで、博物館が整備され当時の人々の生活を知ることができる。建物は回廊で繋がり、市街の伝統的建造物と同様に歴史を感じられる、重厚な造りだ。

幼き日に喘息を患っていたチェ・ゲバラはこの地で暮らしていたそうで、今では記念館もあるらしい。

世界遺産と共に町の観光名所になっているそうだ。