地球絶景紀行 ― アルプス山脈 ―

目次

 

1.アルプス山脈

今日は2013年1月11日放送の地球絶景紀行で紹介されたスイスのアルプス山脈について調べてみた。

中生代から新生代にかけて、プレートテクトニクスによってアフリカ大陸・インド亜大陸・アラビア楯状地ユーラシア大陸と衝突した。

このうちアフリカとユーラシアの衝突によって形成されたのがアルプス山脈だ。

 

いずれの衝突においても北側が隆起して山脈・高原。対して南側は沈降し平原・浅い海となった。

これらをあわせてアルプス・ヒマラヤ造山帯と呼ぶ。

特徴としては火山が少なく、褶曲山脈が多い。

 

過去の氷期における氷河の浸食によって形成された景観が特徴。

傾斜地にできる山岳氷河はゆっくりと山肌を削りながら動いていく。

山頂近くの氷河がなくなった跡には急峻な壁に囲まれた半円状の崖地が残る。これをカールと呼ぶ。カールの底には氷河によって運ばれた土砂などの堆積物によって堤防のような地形(モレーン)ができることが多い。このモレーンが川を堰き止めて氷河湖を形成することもある。

 

一方、氷河がどんどん麓へ進んで行った場合、カール同様に側面を急峻な崖に挟まれた谷状の地形ができる。底は平らになっていることが多くU字谷と呼ばれる。

土砂の堆積による地形の変化でV字谷と呼ばれる場所もある。

 

2.アイガー

アイガーはスイス・ベルン州の高地にある三山の一つ。

標高3970m。西壁にはユンヒとの間に全長2.6kmの氷河、アイガーグレッチャーが流れる。

 

19世紀から南西稜・南尾根・北東山稜からの登頂に順次成功。

北東山稜の初登頂に成功したのは日本人であった。

 

最後に残ったのが北壁。断崖絶壁という言葉にふさわしい急斜面。

20世紀に入り、何度も挑戦者が死亡するという悲劇を越え、1938年ドイツ隊とオーストリア隊が一つのパーティーを組み、人類初の登頂に成功した。

 

3.メンヒ

アイガーの南にあるメンヒは標高4107m。

北西は急な斜面だが、南東には登山鉄道のユングフラウヨッホ駅が標高3454mの位置まで到達しており、ここからスタートするのが一般的。

とはいっても、頂上付近は急峻な雪山であり狭い尾根筋を登らなければ山頂に到達することはできない。

 

4.ユングフラウ

ユングフラウは標高4158m。このエリアでは最高峰。

北にあるメンヒ同様にユングフラウヨッホ駅から昇り始めるのが一般ルート。

アルプス最大の氷河であるアレッチ氷河に面しており、登山ルートの中にも組み込まれている。