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1.オマーン
今日は2013年1月18日放送の地球絶景紀行で紹介されたオマーンのムサンダムについて調べてみた。
まずはオマーンについて。wikipedia:オマーン
アラビア半島の南東に位置する。人口は約500万人。
サッカーのアジア予選ではよく名前を聞く国だ。
1650年、ヤアーリバ朝がポルトガルを駆逐。オマーン湾沿岸から東アフリカに至る海洋帝国を創り上げる。商船がインド洋沿岸部を走り回り、イギリスの植民地との交易や各地の中継貿易で富を築いた。
19世紀にはアフリカの奴隷・香辛料・象牙貿易の拠点であったザンジバルに首都を移す。
しかし、1856年のサイード大王死後、国土はオマーンとザンジバルに分割。
帆船から蒸気船の時代へ移っていくにつれオマーンは衰退していく。
1891年にはイギリスの保護領となった。
1964年ザンジバルはタンザニアと統合し一つの国に。オマーンは1971年に独立。
産油国の一つであり、経済は好調。スルタンを政治の中心とする絶対君主制。
2.ムサンダム
ムサンダムはホルムズ海峡に飛び出したオマーンの飛び地。
荒涼とした岩山とリアス海岸が続く地域。
アラビアプレートがユーラシアプレートに潜り込んでいることが、このような地形を作り出しているらしい。
ホルムズ海峡はペルシア湾沿岸国から石油を運ぶ主要ルート。
日本に関わる船舶も多く航行する。ムサンダム半島先の小島にオマーンのレーダーがあり事故・事件を防ぐべく監視している。
オマーンの対岸にあるイランが軍事演習を行う一方、アメリカ海軍も展開しており、なかなかきな臭い地域である。
石油産業はなく、伝統的な農漁業や手工業が生業。
経済的にはアラブ首長国連邦との結びつきが強い。
この地はオマーン国王の直轄領であった。アラブ首長国連邦は各地の有力者の領地の連合であり、両国の独立の際に国王の直轄領がオマーンとなったため、このような飛び地ができた。
首都マスカットからのクルーズ観光が人気。
岩山が並ぶ入り組んだ海岸線の景観を楽しみながらのんびりと過ごす。
州都であるハサブはポルトガルが建設した港。
アラブ首長国連邦と繋がる道路が建設され、身近な観光地となった。
ハサブ港は観光船のターミナル。そしてイランとの密貿易も行われているようだ。
(オマーンの法律には抵触していないらしい)
内陸部も観光地として整備され、空港やリゾートホテルも建設された。