目次
1.西北隅櫓
場所は変わって再び御深井丸。
西北の隅に櫓があるので見に行く。

清州城の天守を移築したと伝えられる。

外観三重、内部三階の構造。

大きさは東西約13.9m、南北約16.9m、高さ約16.2m。
江戸時代から現存する三階櫓の中では、全国で2番目の大きさを誇る。
上下四方に屋根や庇(ひさし)を設けた入母屋造(いりもやづくり)、平瓦と丸瓦を組み合わせた本瓦葺き(ほんかわらぶき)。
北面と西面に敵を攻撃するための石落としが、各面には三角形の小型の屋根である千鳥破風(ちどりはふ)が設けられています。
装飾豊かな破風。

堀の落っこちないよう柵が設置されている。

堀の向こうには城を模したマンションのような建物が建設中。

石垣の上から出入りできるようになっている。

2.乃木倉庫
御深井丸にある旧陸軍の火薬庫。
煉瓦造、平屋建で、屋根を切妻造、桟瓦葺とする。
角を石積み風に造り出す等の高度な技術。

中はトラス構造の高い天井で開放感があふれる。
火薬が暴発しても、力が上に抜け横には飛び散らないようになっている。
基礎のレンガは弾薬の重さに耐えられるようアーチ状に組まれた。実用性を重視する一方で、屋根に瓦を使い、デザイン性も重視し、銅板を貼った扉と窓はアーチ状の両開き。
乃木希典が名古屋鎮台に在籍していた明治初期に建てられたため、いつしか乃木倉庫と呼ばれるように。

第二次大戦時に本丸御殿の障壁画や天井江類を保管しており、戦災を逃れた。
現在はレンガの保全のため、白亜塗になっている。
3.正門へ
最後は正門。
藩主や身分の高い家臣しか通れない格式高い門であった。

1910年、江戸城の蓮池御門を移築するも戦災に合う。
戦後天守閣と共に再建された。