世界ふれあい街歩き ― ホイアン ―

本日の世界ふれあい街歩きベトナムの港町ホイアン

wikipedia:ホイアン

 ベトナムのほぼ中央に位置する町である。

 

ベトナム南部に栄えたチャンパ王国時代にはすでに港町として機能していた。

16世紀末にはポルトガル人、オランダ人、中国人、日本人が来航し貿易で栄えた。しかし日本の鎖国、さらには大型船が寄港するには水深が足りないなど徐々に交易が停滞し、町は衰退していった。

 

しかし、そのおかげもあって、当時の古い街並みはそのまま残った。ベトナム戦争の戦火も逃れ世界遺産にも登録されることとなった。

 

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ホイアンの港。

並ぶ建物はかつての商館だろうか。

 

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日本人が造ったともいわれる来遠橋。日本橋と呼ぶ人も。

 

 

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毎月一度行われるランタンまつり。

江戸時代に日本から伝わったともいわれる。

この日は町中の電灯を消して、灯りはランタンのみになるらしい。

 

近隣にはベトナム有数の国際空港、ダナンがあることもあって交通の便も良く観光地として復活したホイアン。市街地はこぢんまりしており、一日観光するにはうってつけのようだ。

アシモフの科学エッセイ ― 地球から宇宙へ ―

アイザック・アシモフの科学エッセイ第2巻

「地球から宇宙へ」(ハヤワカノンフィクション)

 

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ゴリゴリの理系ノンフィクションだが、各章のタイトルだけ見ると時に文学的、時に哲学的、あるいはミステリー調だったりする。

アシモフの知識そしてユーモアを楽しめる一冊になっている。

実際、各章の導入部は落語や漫談のようなつかみから始まっていてある意味一番楽しい部分である。

 

第一部

ああ、東は西、西は東

果てしなき水

地球の上と下

地球の島

未来の時

科学の貴族たち

 

第二部

感嘆符!

実験室に死す

科学者は誰でしょう

不確かさの確かさ

先生に見られないように

ミュー大陸

 

第三部

時間と潮汐

ダモクレスの岩

天界の調和

クシャーッ

陽子で数える

 

昭和53年発行の本なので、もちろん古びた知識だらけではある。しかし初心者にはかえってとっつきやすいかもしれない。

 

朝里ダム ― 紅葉とループ橋 ―

北海道は10月にもなると紅葉の声が聞こえてくる。

という訳でダム訪問を兼ねてドライブへ。

 

向かったのは朝里ダム

 

 

温泉街からさらに山側へ向かうと小さな駐車場があって、そこからダムを見上げることができる。

 

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手前の公園は整備されておらず、遊具は使用禁止

 

洪水吐は左側の色が変わっている部分である。

非常用洪水吐はいくつも作られている。

ループ橋を通ってさらに進むと管理事務所が現れる。

 

 

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♡の理由は不明。

 

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小樽市の都市景観賞も受賞している。

 

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山は黄色に変わり、モノトーンのループ橋が一際目立つ。

結構な数の人が天端を散策していた。

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風が強くてダム湖にはさざ波が立っていた。

 

土日は管理所はお休みである。

代りに、近くのダム記念館が開いているのでそちらへ向かう。

 

 

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駐車場には一際色鮮やかな二本の木。

 

記念館の中には朝里ダムについての資料が展示してある。

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沿革及び諸元

 

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工事中の風景

 

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その他もろもろ

 

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記念館からダム湖とダムを眺める。

向こう側に見えるのは小樽湾である。ここは海が見える珍しいダムなのだ。

 

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記念館でダムカードをもらう。

 

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洪水吐は自由越流式になっていてゲートはなし。

空から日本を見てみよう ― 宇和島 ―

今回の空から日本を見てみよう愛媛県

スタートは西予市(せいよし)

 

wikipedia:西予市

人口は約3万8千人

2004年に宇和町、野村町、城川町、明浜町、三瓶町が合併してできた。

宇和町中心部は卯之町といって、かつては宿場町として栄えた。現在に至るまで歴史的伝統建造物が保存されている。

四国最古の小学校である開明学校や柱のない長い廊下のあった校舎を利用した米博物館など近代の建物が主である。

 

また、海から山間部まで東西に長い市域をもち、多様な生態系に恵まれていることから全域がジオパークに指定されている。

 

 

続いては宇和島市

 

wikipedia:宇和島市

人口は7万5千人ほど。

愛媛県南部の中心地である。

 

2005年に吉田町、津島町、三間町と合併した。

平地が少なく、海と山に囲まれている。

クラッカーの国内シェア80%を占めるカネコの本社がある。

 

伊達正宗の庶子が藩主となり、以降幕末まで続く。

居城であった宇和島城天守、石垣などが残されている。

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また、伊達家の前には藤堂高虎が城主であった。

築城の名手と言われ、宇和島城も彼の手によるものである。

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主君を幾度も変えた苦労人である。

卑怯者のように印象付けられるが、当時は当たり前の事であり、主人を裏切ったりしたことはなかったようだ。

 

宇和島といえば闘牛である。歴史は古いが、最近はややすたれ気味のようだ。

迫力はすごいだろうが、動物愛護の観点からはねえ。

 

三浦半島の段畑に由良半島やいくつかの離島など自然あふれる地域も多い。

市街地も良いが、複雑な地形を楽しむドライブも良いだろう。

 

出身者にはオリックス優勝時の立役者の一人で、中日でも活躍した平井正史投手などがいる。

 

地球絶景紀行 ― チワワ太平洋鉄道 ―

今回の地球絶景紀行はメキシコのチワワ太平洋鉄道。

 

メキシコ北西部のシナロア州ロスモチスと内陸部のチワワ州チワワを繋ぐ路線である。

アメリカ大陸一景観の良い路線ともいわれる。

 

シナロア州はアメリカ国境に近く、麻薬の栽培地になったりもしている。

 

途中のディピサデロ駅近くにはバランカ・デル・コブレ又は河童―キャニオンとも呼ばれる大峡谷が広がる。

 

六つの河川によってできた峡谷で、メキシコ先住民のタラウマラ族の伝統的な居住地でもある。

タラウマラ族はスペイン人の侵略を逃れ、この地で生き延びてきた。

現在では農業や移牧で生計を立てている。

 

内陸部のターミナル、チワワはメキシコ最大の州であり、大部分は砂漠である。

20世紀のメキシコ革命時には大規模な戦闘が行われた地でもある。

 

犬のチワワはこの地を原産とする。

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アステカ文明の遺跡よりチワワの骨も発掘されている。

当時はもう少し大きかったようである。

 

 

世界ふれあい街歩き ― ボローニャ ―

久しぶりに世界ふれあい街歩きシリーズ。

 

今回はイタリアのエミリア=ロマーニャ州にある都市、ボローニャ

 

エミリア=ロマーニャ州はイタリアの北東部に位置し、ルネサンスの時期に栄えた都市が多い、文化・観光の中心地である。

工業も盛んで、欧州でも豊かな地域の一つである。

 

ボローニャは州都であり、イタリアを南北・東西に縦横断する高速道路が交差する地点となって、物流のハブ拠点となっている。

また、イタリア国内およびヨーロッパ各国を繋ぐ鉄道のハブ駅にもなっており、イタリアでもっとも重要な駅とされる。さらにイタリアで最大の国際空港も近接している。

そんな事情も相まって、工業都市としての地位はゆるぎない。

マセラティランボルギーニなどの自動車・オートバイメーカーなどもボローニャを創業の地としている。

 

ボローニャのもう一つの顔は観光である。

ルネサンス時代から残る街並みは全体が博物館のようだ。

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特に市庁舎付近はマッジョーレ広場、ボローニャの斜塔など市内を代表する観光地となっている。

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ボローニャ市庁舎

 

ボローニャの街並みの特徴としてポルティコと呼ばれるアーケードがある。

柱や天井に装飾を施したものでボローニャ市内だけで約40kmに及んでいる。

もともとは建物の2階を大学生の下宿として増築工事を施した際に、通りにせり出して工事を行ったためこのような形となったそうだ。

 

そのボローニャ大学。ヨーロッパ最古の大学とも言われている。

詩人ダンテに天文学者ガリレオ・ガリレイコペルニクスなど錚々たるメンツが在籍していた。

最近では作家のウンベルト・エーコも教鞭をとっていた。今なお世界的に名高い大学である。

 

 

中公新書 物語〇〇の歴史シリーズ ― 〇〇は国と限らないのか ―

昨年から読んでいる中公新書の物語〇〇の歴史シリーズ。

国史シリーズともいわれるが、順調に読み進めてきたのでまた記録しておく。

 

物語スイスの歴史(2000) ☆☆☆

 

 

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ローマ帝国フランク王国神聖ローマ帝国ハプスブルク家、ナポレオンなどなど周辺の強力な勢力とつかず離れずを繰り返す。チューリッヒやベルンにジュネーブなど有力都市が独立闊歩し、多言語多文化のまま現在に至る。とはいえ永世中立を謳うだけはあって、外圧と相対するときの一致団結感はこの国の歴史を知ればさもありなんである。

 

物語オーストラリアの歴史(2000) ☆☆☆

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この本ではイギリス帝国の一員となってからの歴史が大半である。そうなると、若い国のためほぼ近代史となるのだが、やはりイギリスとのつながり、そして地理的に近いアジア各国との関係が重要だ。白人主義から、今では世界有数の移民大国となったオーストラリア。大国になる夢は捨て、中堅国のリーダーとしての位置を固めつつある。

 

物語カタルーニャの歴史(2000) ☆☆☆☆☆

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スペインではなく一地方に過ぎないカタルーニャの歴史が描かれる。同じ国の中とはいえ別の国であった時期の方が長い。2017年10月、あわや独立という状況になってしまった。まさかとは思うが予断を許さない状況である。本書は中世において地中海を支配する海洋帝国であったカタルーニャを中心に描く。個性的な王たちが活躍する、当時の欧州でもっとも繁栄した国であった。現在でもスペインでもっとも豊かな地方と言われるが、はたして運命はいかに。

 

物語中東の歴史(2001) ☆☆☆☆☆

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中東・・ある程度イメージはつくもののどこからどこまでが中等かと問われると正確に答えるのは難しい。本書ではアフガニスタンから西はトルコまで。そして北アフリカのエジプト・スーダンリビアチュニジア・モロッコモーリタニアなども含む国々について記される。イスラム王朝の歴史がメインとなるが、十字軍そしてモンゴル軍との戦いが繰り広げられた中世が絶頂の時代か。戦闘の歴史の中でもひときわ輝く風雲児バイバルスの人生はそれだけで一つの作品になるだろう。

 

物語スペインの歴史(2002) ☆☆☆☆

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このタイミングで満を持してスペインの歴史。筆者は文学畑の学者ということもあって通史ではなく、よりすぐった事件についての記述となる。特に、スペイン文学と言えばドンキホーテの作者セルバンテスを避けては通れないということで、彼の人生は特に詳細に描かれている。ドンキホーテより伝記の方が楽しいんじゃないかとも思える。面白いのだが、物語スペインの歴史というタイトルにあっているのか一抹の疑問を抱いて☆は4つにとどめる。