目次
1.スコットランドの概要
今日は2013年3月8日放送の地球絶景紀行で紹介されたイギリスのスコットランドについて調べてみた。
グレートブリテン島の北部に位置し、島の1/3の面積を占める。
さらに790に及ぶ島々を有し、3方を海に囲まれている。
南部ローランドがなだらかな丘陵地でイングランドの地形に近いのに対し、北部のハイランドは氷河に浸食された丘陵やフィヨルドの海岸など北欧によく似た風景が広がる。
ハイランドは産業革命の都市圏集中などで19世紀以降人口がまばらとなり、ヨーロッパでもっとも人口密度の低い地域となった。
2.ハイランドの観光
ハイランドで最も美しい風景といわれるグレンコー渓谷は映画ハリーポッターのロケ地にもなった。
氷河に削られた急峻な山々は岩肌が露出している箇所も多く荒々しい印象を受ける。
一方で渓谷一面に広がる緑の草花や夏の青空とのコントラストも人気だ。
インナーヘブリディー諸島最大の島であるスカイ島は、ゲール語で「霧の島」という意味。半島が連なる複雑な地形でウィスキーの醸造でも有名。
鋭くとがった岩がそびえるザ・オールド・マン・オブ・ストーはハイキングスポットとして有名。
人と比べると岩の大きさが良くわかるだろう。
高さ50mに及ぶ玄武岩質の溶岩だ。
スカイ島自体が玄武岩質の地質で、ザ・オールド・マン・オブ・ストーはマグマの通り道だったものが、周囲の浸食により残ったものとされる。
一方周囲のなだらかな地形は地滑りにより形成されたものでザ・オールド・マン・オブ・ストーも別の場所からここに運ばれてきたようだ。
この辺りは緯度が高いため森林も発達せず、道北の風景に似ているかもしれない。
スコットランドで最も有名な場所といえばネッシーで名をはせたネス湖だろうか。
長さ35km、幅2kmと非常に細長い形をしている。
これは断層に沿っていることが原因で、深さは300m超とかなり深い。
湖畔に建つアーカート城は13世紀に建築されたが、17世紀にイングランド軍によって破壊された。
ネッシー伝説は、最古の記録としては7世紀にさかのぼる。
もっとも、これはネス湖に接続していないネス川の怪物について記されたものだ。
20世紀、湖畔に道路が整備されるとともに目撃例が増加。
水面から頭や背中が飛び出たような事例が多い。
最も有名な1934年の「外科医の写真」は波の大きさと被写体のサイズから大型生物ではありえないとされてきたが、1993年正式にトリックであると証言された。
ネス川河口にあるインヴァネス城は11世紀に建造された要塞を基に、改築を繰り返し19世紀に今の形となった。
現在は裁判所として活用されている。