地球絶景紀行 ― クリスマス島 ―

目次

 

1.クリスマス島

今日は2013年3月1日放送の地球絶景紀行で紹介されたキリバスクリスマス島について調べてみた。

wikipedia:クリスマス島

 

 

島名の由来は、この島がヨーロッパ人に発見されたのがクリスマスだったことから。

発見者はイギリスの海軍士官で探検家のジェームス・クック。キャプテンクックの愛称で有名だ。1777年クックがこの島に到達したとき、港は利用があったものの定住する人はいない無人島だった。

 

サンゴ礁からなる島としては最大級。名古屋市や福岡市と同程度の面積だ。

太平洋で最も古い環礁と考えられている。

日付変更線のすぐ西側に位置し、世界で最も日の出の早い場所の一つである。

キリバスの国旗も海から朝日が昇る図柄だ。

 

航空写真を見るとわかるように中央から西部にかけてラグーンが広がっている。

ラグーンとは砂州サンゴ礁で外界から隔てられた水深の浅い水域のこと。

島の海抜は最大でも2mほどで砂浜は風化したサンゴからできる白い砂が広がっている。周辺の海域には赤道湧昇が起きる。貿易風と地球の自転の影響で北極や南極の深層海流水が沸き上がる現象だ。

豊富なミネラルが島内の塩湖に運ばれ、大量のプランクトンが発生。

潮の流れによってプランクトンが海に運ばれると、それを狙って魚がやってくる。

天敵が少ないこともあって海鳥も豊富だ。

 

2.キリバス

キリバスは33の環礁からなる島国。

先住民はミクロネシア系の人々。

1892年からイギリスの保護領・植民地となる。

第二次大戦後は英米の核実験場となる。自治領を経て1979年に独立。

当初は日付変更線の東西に領土がまたがっていたため、1995年に変更線を領土東端にずらし不便を解消。

 

クリスマス島以外の国土も海抜が低く、海面上昇は国の存続にかかわる問題である。

主に三つの諸島(ギルバート諸島ライン諸島フェニックス諸島)とバナバ島からなる。

バナバ島はリン鉱石を算出、ギルバート諸島はそれを原料に肥料を生成していた。

近年は資源が枯渇しコプラの栽培などを手掛けている。首都タワラもギルバート諸島にある。

クリスマス島のあるライン諸島はハワイの南方に位置し、経度は近いが上記のような変更があって日付は一日異なる。

フェニックス諸島には世界最大級の海洋保護地域があり、世界遺産にも認定されている。有人島カントン島のみだ。