世界ふれあい街歩き ― シンガポール ―

世界ふれあい街歩き。今回はシンガポール

wikipedia:シンガポール

 

人口は500万人超。シンガポール島及び60を超える島々からなる。

小国ながら世界的な貿易、金融の中心地となるほどの発展を成し遂げた。

 

華人が多く、マレー系は10%を超える程度である。また、インド系も9%ほどの人口だ。

多くの人が第二言語として英語を話すことができる。

国全体が一つの都市でもある、都市国家である。

 

国名の由来はサンスクリット語で「獅子の町」という意味から。

その由来ともなった伝説に登場するのがマーライオンである。

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シンガポールのシンボルでもあるこの像。

向こうに見えるのはマリーナベイサンズという巨大なホテル。

屋上には巨大な船を模したプールが設置されている。

カジノなどもあってとても有名になったが部屋の質はそうでもないらしい(笑)

 

ホテルというと、ラッフルズホテルやグッドウッドパークホテルなどコロニアル建築の歴史あるホテルもある。

これらは世界的に見ても最高級ホテルと位置付けられている。

かつてはチャップリンジョン・ウェインなども宿泊したことがある。

 

 大都会のシンガポールだが、市内には世界遺産に選ばれた植物園がある。

 

当初は実験植物園として1820年ごろに研究施設として整備された植物園であるが、日本の侵略などを乗り切り、現在では東京ドーム13個分の広さの敷地に多種多様な植物がひしめいている。

全て見て回るには3時間ほどかかるそうだ。

 

熱帯の大都会。見ているだけで暑そうであるが、ヒンズー教の寺院に中華街にアラブストリートと色々な文化が混ざり合って熱気倍増である。

 

しかし、建物の中をじっくり見る観光よりはエネルギッシュに町中を歩き回る方が楽しいだろう。

 

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島牧村 ― ドラゴンと瀧 ―

今日は島牧村について調べてみた。

wikipedia:島牧村

 

人口は約1500人。

漁業が盛んな村である。

 

道の駅も船の形をした建物で、水槽の生きた魚介を食べることができるバーベキューレストランもある。また島牧知ろう館という学習センターも併設されている。

 

村を縦断する国道229号はほぼ海岸近くを通るため、車窓から見える日本海島牧村の売りの一つである。

村の南北には本目岬と茂津多岬という岬がある。

観光地化はされておらず岬の先端や灯台まで行くにはやや困難だが、近くの海岸や漁港から見る風景はなかなかのものである。

 

一方島牧村の大半は山地・森林であり1万ヘクタール以上のブナ原生林が繁っている。

村の中心部から南へ10kmほど細い道を山奥へ走っていくと駐車場がある。

そこからさらに1kmほど遊歩道を歩くと、北海道有数の巨大な滝が目の前に現れる。

 

これが島牧村カントリーサインにもなっている賀老の滝だ。

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高さ70m、幅35mもあり、大瀑布と言って良いスケールだ。

クマとの遭遇には注意した方が良い場所ではあるが、一見の価値はあるだろう。

 

また近くの河原にはドラゴンウォーターと呼ばれる天然の炭酸水が湧き出ている。

鉄分が多く含まれており、便秘などに効用があるそうだ。

賀老の滝の竜神伝説からドラゴンウォーターという名前がついたのだろうか。

 

このあたりは独特の地質をしているのか、鄙びてはいるが変わった泉質の温泉も数か所あり、温泉通ははしごもやぶさかではないらしい。

漁り火温泉は残念ながら休業中のようだが、他は健在だそうである。

 

道内の市町村でもなかなかスポットの当たることは少ない場所ではあるが、調べてみると情報通だけの隠れ家のような村であった。

空から日本を見てみよう ― 房総半島Ⅱ ―

空から日本を見てみよう。今回は千葉県の房総半島の続きである。

スタートは鴨川市

wikipedia:鴨川市

 

人口は3万3千人ほど。安房地域の中核都市である。

2005年に鴨川市天津小湊町の合併によって現在の市域となった。

 

海岸沿いに観光地が多い。

鴨川シ―ワールドは大規模な海洋総合レジャーランドで海獣のショーなど大規模な水族館にホテルも隣接している。

仁右衛門島は千葉県で最大の島であり、平安時代より代々続く平野仁右衛門家の個人所有となっている。

対岸の漁港と渡し船で連絡しており、入場料を払って見学することが可能である。

 

その他にも松島海岸や鯛の浦など海岸沿いに観光地が点在している。

 

一方内陸部には東京に最も近い棚田、大山千枚田が東西600mにわたって連なっている。

日本で唯一雨水のみで工作を行っている田んぼでもある。

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東隣の勝浦市へ向かう。

wikipedia:勝浦市

 

 人口は約1万9千人。

古くから漁港が栄えていた。国内有数のカツオの水揚げ量を誇る。

市域の約3分の2が山地であり、人口はあまり多くない。

 

港の朝市は安土桃山時代から始まる歴史の深い朝市である。

400年を超えた現在でも、毎週水曜日を除いて開かれている。

 

海中公園には展望塔があり、海中を窓からのぞくことができる。

学研が設計し、日立造船が建設。川崎から船で曳航してきたそうだ。

 

 

西岡公園 ― 札幌の水源地 ―

今日は豊平区の西岡公園を散歩してきた。(ほんのちょっと)

 

 

 

明治時代に月寒川をせき止めて陸軍の水道施設として整備された。

戦後は札幌市が月寒水道として経営していたが昭和46年、白川浄水場の建設によりその役目を終えることとなった。

現在は水辺の公園として付近の住民の憩いの場となっている。

 

3月のこの時期ではまだまだ雪に埋もれている。

遊歩道は除雪してあり、散歩している人や写真の撮影をしている人が幾人かいた。

 

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貯水池も雪に覆われている。

 

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取水塔。国の登録文化財である。

トタン屋根でレンガ積みの洋風なデザインだ。

 

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貯水池の下流には小川が流れていて

 

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ホタルの生息地であるそうだ。

 

この公園は公的な研究施設である羊が丘に隣接しており、自然が豊かである。

 

ホタル以外にもキツネ、ウサギ、リス、モモンガ、タヌキ、テン、イタチなど定番の動物から珍しい動物まで生息している。

 

貯水池の上流は湿地帯となっていて魚や昆虫、鳥類に植物も多様な生態系を築いている。

 

ここはキャンプ場も隣接しているのだが、青少年キャンプ場ということで子供の団体利用を目的に作られたらしい。

 

虫の少ない季節に一回りしてみたくなった。

地球絶景紀行 ― ドナウデルタ ―

地球絶景紀行。今回はルーマニアのドナウデルタを目指す。

wikipedia:ルーマニア

 

首都はブカレスト。人口は2千万人弱である。

地理的には東欧であるが、言語は東欧には珍しいロマンス語系である。

宗教は東方教会系のルーマニア正教会が主流である。

 

国名は「ローマ人の国」という意味である。

セルビアブルガリアとの国境はドナウ川を基準としている。

 

中世にはオスマントルコハプスブルク家の影響下にあった。

19世紀に独立するが第二次大戦後はソ連の圧力下にあり、共産圏の一因となる。

独裁者であったチャウシェスク体制の打破後、民主化が進み現在ではEUに加盟している。

 

ドナウデルタはドナウ川によって作られる巨大な三角州である。

 

ルーマニアウクライナにまたがる、人の手がほとんど入っていない湿地帯である。

 

ドナウ川はドイツ南部を源流とし、黒海に注ぎ込む。途中で通るのは10か国にも及ぶ大河である。

多くの魚、鳥類、さらには植物が生息する世界的に見ても特別な場所である。

欧州、アジア、地中海さらにはアフリカからも鳥たちが産卵のために訪れる場所となっている。

 

ドナウデルタ入口の町トゥルチャからフェリーで数時間かけて黒海に面する港町、スリナまで行くことができる。

 

団体であれば、トゥルチャから貸切ボートでドナウデルタを探検できるようだ。

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スリナはかつて大きな造船所もあり栄えていたが道路を建設することができず、渡し船しか交通インフラが整備できなかったため、現在では小さな町となっている。

 

しかし、黒海に面しているため、内陸部とはまた違った動植物や風景を眺めることができる。また個人でも参加できるツアーもあるようだ。

 

トゥルチャとスリナの間にもいくつか町や村があり、漁労で生計を立てている人が多いそうだ。観光や釣りを楽しむ人も多いが、黒海の夕日や朝日を見るためにはスリナが最適のようだ。

 

ドナウデルタで最も有名な鳥はペリカンである。

一時は人間の駆除でその数を減らしたものの、全ヨーロッパを挙げた保護の結果その数は回復してきた。

ペリカンたちは春に産卵のためにドナウデルタへ飛来し、冬には温かいアフリカへ帰っていくそうだ。

鳥たちを見るには時期を考えて訪れた方が良いだろう。

大きいもので全長170cmにもなるペリカンの集団はちょっと怖いかもしれない。