新冠町 ― サラブレッドとレコード ―

今日は新冠町(にいかっぷちょう)について調べてみた。

wikipedia:新冠町

 

人口は約5500人。日本でも有数の競走馬の産地である。

 

町の北部は日高山脈に属し、南部は太平洋に面している。

海岸沿いに日高地方の大動脈である国道235号が通っている。

並行してJR日高本線も通っているが災害によって現在は運行休止。

このまま廃線となる可能性が高い。

新冠町内には3つの駅が設置されている。

 

国道沿い、町の中心部近くにはレ・コード館というミュージアムがある。

平成3年度より町おこしの一環としてレコードの収集を始め、2017年には100万枚に到達した。

隣は道の駅サラブレッドロード新冠

新冠と言えばやはり競走馬である。

ハイセイコーナリタブライアンなどの名馬を算出した地なのだ。

サラブレッド銀座と呼ばれる道道209号沿いには、ハイセイコーの墓やナリタブライアンに余生を新冠町で過ごしたオグリキャップの資料館がある。

道路沿いには駐車公園もあって競走馬の牧場を見渡すことも可能だ。

 

近くには新冠泥火山という珍しい地形がある。

地下深くの粘土が地下水やガスによって地表に噴出し、泥となって堆積してできた丘陵のことをいうらしい。火山と言っても噴火とは関係ないようなので特に心配することはないそうだ。日本にここだけという看板もあり、いつかブラタモリで訪れてほしい場所である。

 

町内には判官館森林公園というキャンプ場併設の公園があり、家族連れに人気である。

ちなみに判官とは源義経のことである。新冠町には義経が落ち延びた場所という伝説があり、カントリーサインにも馬に乗った義経が描かれている。

 

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町内を流れる新冠川は百名山にも選ばれている、日高山脈最高峰の幌尻岳を水源としている。上流には北海道電力の管理する最大のダムである新冠ダム、さらに奥地に奥新冠ダムが建設された。

新冠ダムは北海道では珍しいアーチ型ダムであるが、険しい山岳地帯にあるため一般の人は立入不可能である。

 

 

空から日本を見てみよう ― 米子市&境港市 ―

今日は2013年12月17日放送の空から日本を見てみようで紹介された鳥取県西部について調べてみた。

 

スタートは米子市

wikipedia:米子市

 人口は約15万人。江戸時代から商業として発展してきた。

山陰両県の中央部に位置し、西方の松江市と共に県庁所在地に次ぐ地位を占めている。

 

道路、鉄道なども分岐点となっていて交通の要衝である。

2005年には淀江町と合併し現在の市域となった。

大山の裾野に当たり、南部は丘陵地帯、その他の地域はほぼ平坦な地域となっている。

西部には複数の自治体にまたがる潟湖である中海が位置する。

中海は砂州でふさがれ、島根県宍道湖と連結する珍しい汽水湖である。

 東岸には米子城跡がある。

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城跡からは中海と市街地を見下ろすことができる。

 

近隣には山陰一の温泉街である皆生温泉がある。

温泉街は白砂の美しい弓ヶ浜の海岸に面し、温泉や海水浴客などで賑わっている。

 

市の東部では弥生時代の遺跡が多く発掘された。特に妻木晩田遺跡は国内最大級の規模を持つ遺跡で、大変貴重な遺跡とされている。

 

続いて日吉津村。

wikipedia:日吉津村

 

 人口は3500人ほど。鳥取県唯一の村である。

三方を米子市に囲まれている。王子製紙の工場、イオンのショッピングモールなどの税収で財政は比較的豊かと言われる。

チューリップの栽培が盛ん。

 

最後は境港市

wikipedia:境港市

 人口は3万3千人。

弓ヶ浜半島の先端、砂州上に位置する平坦な地形である。

水産業が盛んであり、日本有数の漁港を持つ。

 

漫画家水木しげるの故郷であり、記念館や妖怪ロード、ラッピング電車など市のシンボルとなっている。

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 山陰では最多の人口密度でありが、海岸からは大山が見えるなど古き良き景観を残す土地と言えるだろう。

 

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地球絶景紀行 ― アリゾナの荒野の芸術 ―

今日は2016年6月3日放送の地球絶景紀行で紹介されたアメリカのアリゾナ州について調べてみた。

最初はアリゾナ州の州都、フェニックスを訪れる。

1867年に創設された新しい都市であり、コロラド川電源開発を行い、ルーベルト・フーバー・クーリッジなどのダム建設によって無尽蔵の電力を誇る。

 その結果航空機、機械、半導体などの産業が発展する。

特に広大な土地、安い税金、精密機械に適した温暖で乾燥した環境を生かして1990年ごろからはシリコンデザートと呼ばれるほど企業が流入し始める。

 

砂漠のど真ん中にあり、郊外には至る所にサボテンが育ち市のシンボルになっている。

また、グランドキャニオンなどの観光地も多いため観光都市の顔も持つ。

 

続いて訪れたのはアンテロープキャニオン

フェニックスの北東にあるナバホ族の自治地帯に位置する。

鉄砲水や風雨が砂岩を浸食してできたスロット・キャニオンと呼ばれる幅の狭い渓谷である。岩が流れるような独特のなめらな形が特徴で、写真撮影の人気が高い。

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最後に向かったのはアリゾナ州最北部、ユタ州にもまたがるモニュメントバレー。

テーブル型の台地であるメサや浸食の進んだ岩山ビュートが点在する。

まるでモニュメント(記念碑)が並んでいるような景観からこの名がついた。

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遺跡が多数発掘されているが、先住民は1300年頃に姿を消したとみられる。

 

 

世界ふれあい街歩き ― ブダペスト ―

今日は2007年1月23日と30日放送の世界ふれあい街歩きで紹介されたハンガリーの首都ブダペストについて調べてみた。

 

wikipedia:ブダペスト

 

ドナウ川の河畔に位置し、ハンガリー最大の都市である。

ドナウの真珠と呼ばれ、ルネサンス文化の開花とともに繁栄した。一方でオスマントルコに支配されていた時代もあった。

1873年ドナウ川両岸のブダ、オーブダ、ペストの3都市が合併して現在のブダペストとなる。

 

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ドナウ川の両岸を繋いだくさり橋。向こうに見えるのは世界遺産のブダ城

 

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マーチャーシュ聖堂と漁夫の砦。

こちらも世界遺産である。

 

やや下流に行くとこちらも世界遺産のゲッレールトの丘がある。

近代の城塞ツィタデッラや自由の像、ゲッレールト温泉など世界遺産に登録されたスポットが並ぶ。ハンガリーは温泉大国でもあるのだ。

 

マルギット橋などドナウ川に架かる橋も歴史的価値が高い。

ドナウ川の景色と併せて楽しみたい。

 

対岸のペスト側には国会議事堂がある。

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河畔に聳える重厚感たっぷりの建物である。

 

科学アカデミーや国立歌劇場などもあり、文化的施設が充実している。

またヴァーロシュリゲット公園にはハンガリーの歴史上重要人物の像がある英雄広場があり、世界で3番目に開通した地下鉄の駅もすぐそばにある。

 

聖イシュトヴァーン大聖堂は国会議事堂と同じくらい背の高い建築物であり、上部のドームからブダペスト銃を見渡すことができる。

 

 

 

福島町 ― 青函トンネルと横綱 ―

今日は福島町について調べてみた。

wikipedia:福島町

 

 人口は約4千人。

津軽海峡に面した海岸部に人口が多い。

内陸部はほぼ山地である。

 

国道228号が町内を通っている。

道の駅は国道沿い、町の中心部に位置する。

福島町が生み出した横綱千代の山千代の富士の記念館が隣接している。

 

かつては国鉄松前線が町内を通り、4つの駅が設けられていた。

駅の痕跡を示すものはほぼなく、わずかに線路跡などが残る程度である。

 

青函トンネル開通後は世界初の海底駅である吉岡海底駅があった。

緊急時の避難を目的として作られた駅で、予約者のみ見学可能であった。

北海道新幹線の開通が決まり、資材置き場に転用されることとなり見学も廃止となった。

近くにはトンネルメモリアルパークという小さな公園がある。

また、町の中心部には青函トンネル記念館もあって世界最長の海底トンネルについて学ぶことができる。

 

漁業が盛んであり、特にイカの漁獲高が多い。

スルメの生産量は日本一である。

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カントリーサインもイカの横綱

 

住宅街の東隣には森林公園があって、展望台からは街並みと津軽海峡を見下ろすことができる。

 

観光地はあまり多くないが、鉄道ファンは一度は訪れるべき町かもしれない。