今日は2007年9月4日放送の世界ふれあい街歩きで紹介された中国の松藩について調べてみた。
四川省のアバ・チベット族チャン族自治州に位置する。
アバとはチベット語で収穫という意味である。
チベット族は中国のほかにインド、ネパールにも少数民族として存在。
チャン族は古代より羌族と記されてきた。
三国志に出てくる馬騰・馬超父子はチャン族の血を引いていたといわれる。
唐~宋代にかけてはチャン族の一部族であるタングートが勢力を拡大し、宋の時代に西夏を建国した。しかし、チンギスハンとオゴタイハン父子によって滅亡された。
松藩はこの他漢民族やイスラム教を信じる回族が共に暮らしている。
中心部は古くから中原と辺境を結ぶ交易の町として栄えてきた。
現在も城壁や古い町並みが残る。
ヤクなどの牧畜が盛んであるが、街並みや山々の景観を活かした観光も主要な産業である。
特に黄龍風景区はジャイアントパンダやキンシコウの生息地であり、世界有数のカルスト地形でもある。
巨大な峡谷になっており、石灰華(トラバーチン)段丘が形成されている。
最奥部にある五彩池。様々な色彩を持ち、晴天には黄金色に輝く。