ノーザンホースパーク ― 馬、ウマ、うま ―

目次

 

 

1.ノーザンホースパーク

馬は暑さに弱い動物である。汗をかいても体温調節が上手くできない。

馬の祖先は、やや涼しく乾燥したステップ地帯に適応し今のような姿になった。

そんな性質もあってか、北海道は日本における競走馬の約80%を生産しているる。

生まれてから乳離れをするまで育てる生産牧場は日高地方に多い。一方競走馬としての訓練を行う育成牧場は千歳市白老町、安平町などにもある。

 

そんな育成牧場の一つ、安平町のノーザンファームを母体とするテーマパークである苫小牧市ノーザンホースパークに家族で行ってみた。

 

 

札幌は夏日だったが、この辺りはいつも気温が数度低い。

涼しい気候が馬の飼育に適しているようだ。

 

2.園内

駐車場手前の受付で車に乗ったまま入場料の支払い。

電子チケットを準備しておくとスムーズだ。

 

園内にはあちこちに馬がいる。

6人乗りの馬車、点在する厩舎、ひき馬などなど

 

基本的にお触りが可能。ただし噛みつかれることもあるのでよく注意。

優しくなでてあげればたいてい大人しくしている。

そっと去っていくときもあるが嬉しくなかったのだろう。

 

金の馬と騎手。米国最高峰とも言われるケンタッキーダービーで優勝したフサイチペガサスの像。

 

地面にゴロンと横たわって眠る馬。園内にはけっこうお客さんがいるが、そんなことは気にせずリラックス。

 

ちっちゃなポニー。木の覆いで気持ちよさそうに首をかいていた。

 

囲いの中には水場もあって草を食べたり水を飲んだりできるようになっていた。

 

湧き水なのかはわからないが園内を小川が流れるようにしてある。

 

囲いから首を出して草を食べている。枯葉はお腹を壊すのであげないようにと注意書きがあった。

 

厩舎からも外に首を出せるようになっている。何を見ているのだろう。

 

ご丁寧に競馬新聞まで再現されたブロンズ像。

モデルは競馬ジャンキーのおじさんではなく、ノーザンファームの代表。

 

木立の中をスタッフにひかれて馬に乗って一周(3分くらい)

子供は当然乗りたがるが、この施設は大人のファンも多く、結構な数の人が乗っていた。馬も疲れるだろう。高齢の馬も多いので頻繁に選手交代しているようだ。

 

屋内で行われるポニーショー。手(前足)を振って観客に愛想を振りまくのが得意なこのポニー。

小さな台の上に見事に乗ってポージング。

この建物のベンチには長いしっぽがつけてある。

 

レンタル自転車に乗って敷地の外周を走る。

ディープインパクトを記念したゲートが最近完成。

制作は芸術家の安田侃

 

ゲートの向こうは放牧場。

 

3.馬術競技

ちょうどこの日は馬術の競技会が行われていた。

 

華麗に跳躍する黒馬。これは格好良いね。

 

女性の騎手も多かった。高校生も出場していたようだ。

 

走行・障害飛越の減点とタイムで競う競技らしい。

 

オリンピックでは1932年のロサンゼルスで、バロン西が障害飛越個人で金メダル獲得。この競技で唯一日本人が獲得しているメダルである。