空から日本を見てみよう ― 鳥取市 ―

目次

 

1.鳥取市の概要

今日は2015年11月24日放送の空から日本を見てみようで紹介された鳥取市について調べてみた。

wikipedia:鳥取市

 

人口は約18万人。県庁所在地の中で最も人口が少ない。

中国地方の中心である広島市から300km以上あるのに対し、神戸市から180km、大阪市から190km、京都市から220kmの位置にあり山陰地方の中では京阪神と結びつきが強い。

鳥取駅から県庁へ向かう若桜街道は市内最大の繁華街。

かつては鳥取城から若桜町へとつながる街道であり、起点は若桜門。姫路まで続く主要路でお伊勢参りの人々が多く通った。

市内には若桜街道に平行して智頭街道・鹿野街道が通る。

智頭街道は岡山へと至り、参勤交代に使われた。

鹿野街道は江戸時代初期にあった鹿野藩の城下町へとつながる街道。のちに鳥取藩の領地となるが街道は因幡伯耆の主要路として栄え、町並みは今も保存されている。

 

 

2.鳥取砂丘

有名な砂丘中国山地の花こう岩が風化し、千代川によって海へ流されたのちに潮流で海岸へ堆積。さらに砂を内陸へ吹き込む卓越風によって形成された。

 

最大高低差は90mに及び、大きくくぼんだ「すり鉢」という地形が作られる。最深部には地下水が湧き出すところもあり、オアシスと呼ばれる。

早朝は風によってつくられる風紋や動物の足跡が残り、夕方~夜は夕日や星空・ガイドウォークも楽しめる。

 

明治時代には陸軍の演習地、その後太平洋戦争が終わるまでほぼ自然の状態で放置されていた。戦後の食糧不足により防風林を設置し開発に取り組むも、砂丘の縮小や生態系の変化を引き起こしたため、人間との共生を図りながら自然の状態の回復を試みているそうだ。

 

3.鳥取市の観光地

日本最大の池といわれる湖山池は、日本海海跡湖で多くの小島が浮かぶ。青島ではキャンプも可能。伝統漁法の石がま漁も行われている。

 

因幡の白兎の神話の舞台である白兎海岸には白兎神社が創建され、縁結びの神様として名高い。参道には白兎の砂像も設置されている。

 

市内には上述の鹿野城を含め古城の跡が多い。

鳥取城は守護大名だった山名氏が久松山に築いた山城。尼子氏・毛利氏などと争奪戦を繰り返した末、織田軍の羽柴秀吉兵糧攻めで陥落。

江戸時代には池田氏の居城となり大改修が行われ城下町も整備された。

明治時代に陸軍によって解体され天守台と石垣のみが現存。戦後復元が進んだ。

 

藩主の姉が居所にしていた天球丸と呼ばれる郭には、日本で唯一の巻石垣がある。亀の甲羅のような形で石垣補強のために作られたようだ。

城跡の公園には明治時代に建てられた西洋建築の仁風閣が存在感を放っている。

旧袋川までが武家地、その外側が町人地だった。