目次
1.真駒内のポプラ並木
某月某日、この日も自転車に乗って札幌市内を探検。
今日のターゲットは南区の真駒内エリアだ。
公園と歩道の境目にポプラ並木が植えられている。
成り立ちは1916年当時この地にあった種畜場が牧場の区画に植えたものが起源。
種畜場についてはまた別の機会に調べようと思う。
位置はこの辺り。
ストリートビューではこんな感じ。
ポプラの木は見栄えが良いので、なんの変哲もない通りでも並木があるだけで絵になる風景へと様変わりする。晴天だとなおさらだ。
ポプラは特徴的な形や紅葉の様子から牧場の目印、防風林などにも使われてきた。
成長が早いこと、寒さに強いことに明治政府が注目し主に北海道や東北で植林が行われたようだ。
材質は白く柔らかくて燃えやすいため、マッチの軸木をはじめ多様な用材に使われてきた。しかし日本では病気や台風による被害を克服できず大規模植林は断念されたそうである。成長が早い代わりに老化も早いということで、内部に空洞ができやすいという弱点があるらしい。
2.真駒内公園
今回は通り過ぎただけだが、真駒内公園についても少し調べてみた。
オリンピック会場跡地に作られた広い公園。
今昔マップでも見てみよう。
1950年代の地図までは果樹園になっていた。もう少し北の平岸辺りと同様にりんごを栽培していたらしい。
公園内には明治後の農場開設に伴う伐採を逃れた、樹齢135年を超える木々が保存されている。
第二次大戦後は進駐軍に接収されゴルフ場にもなっていたようだ。
その後1967年に明治百年記念森林公園事業の一環で造成が始まる。
1972年の札幌オリンピックでの競技施設も並行して建設され、1975年一般開放された。
地図を見るとわかる通り、豊平川と真駒内川の合流地点からやや上流に位置し真駒内川が公園を南北に貫くような地形になっている。
真駒内川右岸には屋内競技場が建設された。
オリンピックではアイスホッケー・フィギュアスケートに使用された当時としては日本最大規模の屋内スケート場で、多雪地域では国内初の大型ドーム建築となった。
現在は多目的ドームとして活用され、北海道拓殖銀行の解散が決まった最後の株主総会の会場にもなった。
真駒内川左岸には屋外競技場。オリンピックではスピードスケート競技が行われた。
現在は夏季にテニスやフットサルのコートとしても活用されている。
その屋外競技場から少し北にあるのが豊平川さけ科学館。
ここについては前に訪れた時の記事を参照。