目次
1.北海道空知総合振興局 札幌建設管理部
先日ツィッターで北海道のダム情報なぞを見ていたら、放水路カードなるものの配布が始まったとのこと。
配布場所は北海道空知総合振興局 札幌建設管理部。
札幌にあるのに空知の管轄?と思って調べてみると
昭和26年 北海道開発局と開発建設部が設置され、従来北海道が行っていた土木事業は国と北海道に分割された。当時の部署名は札幌土木現業所。
平成22年支庁改革によって札幌土木現業所から空知総合振興局札幌建設管理部となる。
事業の概要としては道道の整備・除雪、石狩川水系河川・ダム(美唄・当別・徳富・栗山)の管理、真駒内公園・野幌総合運動公園・北海道子どもの国を所管している。
場所はここ
というわけで某月某日、カードをもらいに行って見た。
2.望月寒川放水路カード
配布部署は2階の治水課。
平日のみの配布なのでちょっとだけハードルが高い。
カードをもらうときはおおまかな住所と氏名を記載する。
というわけでいただきました。
写真に写っているのは地下の吞口部分とそこから豊平川へ至るトンネルだ。
吞口部分は水をゆっくり流し、砂を堆砂させる沈砂池になっているらしい。トンネル部分での水流の閉塞を防ぐ為らしいが、柱が円柱状なのは何か意味があるのだろうか。
何度も氾濫のあった望月寒川の洪水対策として建設された放水路。
2014年の洪水では豊平区美園に住んでいた会社の人も車が浸水被害にあったはず。
シールド工法で行われた改修工事のパンフレット。
工事中の放水路内の様子。トンネルの直径は約5mあるようだ。
平成16年より河川改修が検討されてきたが、住宅密集地の為に川幅拡幅が困難。
豊平川へ流れる精進川放水路に合流させる工事が行われてきた。
おそらくこれが工事風景。
昨年夏の段階では既に工事はほぼ完成しており、8月の豪雨時に緊急供用が行われたらしい。氾濫・避難注意水位ギリギリのラインを上下していたようで、この分流によって約20cm本流の水位が下がったと推定されている。
たかが20cmと思うかもしれないが、被害が出るか出ないかの境目の状況であれば大きな数字だろう。
早速効果を発揮したようで何よりである。