地球絶景紀行 ― コルシカ島 ―

目次

 

 

1.コルシカ島の概要

今日は2012年11月9日放送の地球絶景紀行で紹介された、フランスのコルシカ島について調べてみた。

 

 

地中海に浮かぶ島の中では4番目に大きい。人口は約30万人。

海底から隆起した花崗岩と、押し付けられた堆積岩が変成して片岩となった地質であり、急峻な山岳地帯からなる。標高2500mを超える山々が島を東西に分かつ。

東側はなだらかな海岸やラグーンも見られるが、西側は断崖絶壁が続く海岸線が特徴。

古代にはエトルリアカルタゴの支配地となっていた。

ポエニ戦争後はローマの支配を受ける。帝国衰退時は海賊の襲撃を受け住民は島の中心部の山岳地帯でひっそりと暮らしていた。

帝国分裂後はピサ及びジェノヴァの支配を受ける。

1729年に起きた独立戦争は40年に及び、ジェノヴァはフランスの協力を受ける代わりに自治権をフランスに渡す条約を結び、これ以後現在に至るまでコルシカ島はフランス領となっている。

 

2.コルシカ島の都市

独立戦争が終わって数か月後に産まれたのがナポレオン。

島の西部にあるアジャクシオには今もナポレオンの生家が残っている。

 

島の経済の中心地はバスティア。島北部の海岸に位置し、ジェノヴァが築いた要塞都市。中世を思わせる石造りの建物が並ぶ細い道が趣深い。

 

 

 

同じく北部にあり要塞都市であったカルヴィは夏の観光が主産業。コロンブスが生まれた伝説も持つ。

現在もフランス軍が駐屯している。

 

町にある大聖堂。

 

バスティアとの間には灯台からの絶景が名高いリル=ルッスがある。ここはビーチや地元のマーケットも人気だ。

 

 

次はポルト=ヴェッキオ

東海岸にあるリゾートビーチ。塩田も行われている。

かつてはマラリアが蔓延する湿地であったが、第二次大戦後湿地の干拓により目覚ましく発展した。

 

 

続いては島の最南部に位置する港町、ボニファシオ。

サルデーニャ島と向かい合う位置にあり、今日の市街は中世にトスカーナ伯によって築かれた。

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石灰岩の地層が波に侵食された険しい崖。

崖を斜めに横切る直線はアラゴン王の階段と呼ばれ、崖上の町から波打ち際近くまで降りることができる。人がすれ違うのがやっとというほどの狭い階段はスリル満点。

軍事目的に造られたそうだが、なんと一日で完成したという伝説も残っている。

付近にある洞窟をボートで巡るツアーも人気だ。

 

最後は島の中心に位置するコルテ。

周辺には湖が多く、ハイキングを楽しめる。ここも要塞の跡が残る。

 

高台から町を見下ろす。

 

 

アジャクシオからバスティアまで登るコルシカ鉄道が通る町。