空から日本を見てみよう ― 知多半島 ―

今回の空から日本を見てみよう知多半島へ向かう。

 

まずは西尾市からスタート。

wikipedia:西尾市

 

知多半島渥美半島の中間にある。

人口は約17万人。

赤穂浪士に討ち入られた吉良上野介の領地であった。治水や新田開発に努め領内では慕われていたようだ。

 

2011年一色町吉良町、播豆町を吸収合併した。

 

吉良吉田駅で名鉄西尾線蒲郡線が分岐している。

 

西尾城

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徳川期より西尾藩主の居城として使用されていた。

 

球界を代表する抑えの岩瀬仁紀投手や「僕らの七日間戦争」の著者宗田理の出身地である。渋い所ではヤクルトで活躍した杉浦外野手など。

 

 

続いて碧南市

wikipedia:碧南市

 

 知多半島の対岸に位置する。

人口は7万人。

市域の多くが埋立地である。

日本三大瓦の一つ、三州瓦の製造が盛ん。

名鉄三河線が通る。衣浦臨海工業地域を中心に自動車や金属などの工業が盛ん。

 

次は半田市へ。

wikipedia:半田市

 

 知多半島の付け根部分に位置する。人口は11万5千人ほど。

古くから醸造業が栄え、味ポンミツカンの発祥の地である。

半田運河沿いには日本で唯一の酢の博物館がミツカングループによって建てられた。

 

また旧カブトビールの醸造所は国の文化財の指定を受け、半田赤レンガ建物という名の観光施設に生まれ変わった。

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市域にはJR東海名鉄が通っている。

 

また童話ごんぎつねの作者新見南吉の出身地であり、矢勝川は物語の舞台になったと言われている。

 

次は、武豊町

wikipedia:武豊町

 

人口は4万人ほど。

浦島太郎伝説の町としてPRを行っている。

JR東海武豊線の終点である。名鉄はさらに奥まで通っている。

沿岸部は重要港湾となっており工場が並んでいる。

 

続いて美浜町

wikipedia:美浜町

 

人口は2万人強。

名鉄が市内を縦断している。

南知多町と合併し、新しく南セントレア市を発足させようとしたが住民投票で否決された。

 

最後は南知多町

wikipedia:南知多町

 

人口は約1万8千人。

1次産業が中心である。

名鉄知多新線の終点が町内北部に設置されている。

篠島日間賀島など離島も町域であり、名鉄海上観光が観光フェリーなどを運行させている。

 

 

 

 

 

地球絶景紀行 ― ドロミーティ ―

今回の地球絶景紀行はイタリアのドロミーティ

イタリア北東部、東アルプス山脈に属する山地である。

wikipedia:イタリア

イタリアは人口6千万人。

20の州に分かれて地方行政を行っている。

ドロミーティはこのうち3つの州にまたがっている。

wikipedia:トレンティーノ=アルト・アディジェ州

 

人口は約百万人。イタリア語の他にドイツ語も公用語とされている。

 

wikipedia:ヴェネト州

 

人口は約500万人。

 

wikipedia:フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州

 

人口は120万人ほど。

 

地図からわかるようにスイス、オーストリアスロベニアとの国境地帯付近に位置し、苦灰石(ドロマイト)という鉱物を多く含む山地の総称をドロミーティと呼んでいる。

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まず向かったのはオルティゼーイという町。ガルデーナ渓谷と呼ばれるトレッキングスポットを満喫。

 

続いてはミズリーナ湖。

非常に空気が良く、観光地としても有名だが、気管支ぜんそく患者のための病院も設置されている。

 

最後はドロミーティ屈指の絶景と言われる峻峰トレ・チーメ。

霧の中に潜む3つの巨岩をどうにか捉えることができた。

世界ふれあい街歩き ― タスコ ―

今回の世界ふれあい街歩きはメキシコのタスコ。

wikipedia:タスコ・デ・アラルコン

 

人口は約9万人。

18世紀に銀脈が発見され、シルバーラッシュで町は大いに賑わった。

しかし銀脈の枯渇で衰退が始まる。

現在は当時の名残で銀細工の店がとても多い。

現在は景観を生かした観光の町として成り立っておりシルバーアクセサリーは人気のお土産の一つである。

 

山の斜面に家が並ぶ坂の街。

石畳の道路の両側の家々は白で統一されている。

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白い家が多い理由はスペインのアンダルシア地方からやってきた人々が多かったためだという。コロニアル様式の街並みを散歩しながら山を登るとタスコを一望できる。

 

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目立って見えるのはサンタ・プリスカ教会。

 

タスコの街は碁盤の目ではなく割れた皿のようと言われるほどに入り組んだ造りになっている。

 

時間がなければポチートと呼ばれる白い小型のタクシーで移動するのも旅の思い出の一つになるだろう。

 

足寄町 ― 日本最大の町 ―

今日は足寄町について調べてみた。

wikipedia:足寄町

人口は約7千人。

2005年1月までは日本の市町村で最大の面積であった。

2017年1月現在でも日本一広い町である。

町域のうち8割は森林である。

 

牛の飼育が盛んであり、広大な森林を活かした林業も主要産業である。

また、ラワンブキ(螺湾ぶき)と呼ばれる巨大なふきが名物である。

高さは3mにもなり、食用にもなる。

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カントリーサインにも描かれている。

 

町内には国道241号、国道242号がそれぞれ東西、南北に伸びている。

2つの国道の重複区間が市街地付近となっている。

 

足寄町には道の駅が二つある。

 

先に登録されたのは道の駅足寄湖

特産のチーズを販売していたが道東道の開通で車の流れが変わり、売店・飲食店等は休業中のようだ。

スタンプは押せるのでトイレ休憩等にも問題なし。

ダム湖である足寄湖を眺めるには最高のシチュエーション。

 

一方市街地にある道の駅あしょろ銀河ホール21は廃線となったふるさと銀河線の足寄駅の駅舎である。

ホームやレールは一部をモニュメントとして残してある。

 

ふるさと銀河線とは池田町から北見市までを結ぶ国鉄池北線が第三セクター北海道ちほく高原鉄道に運営が変わった後の路線名。

1989年に私鉄化するも2002年には輸送人員が開業時の半数程度まで落ち込み2006年に廃線となった。

 

足寄駅の隣の愛冠駅はカップルに縁起の良い駅として廃線後も訪れる人が多いようだ。

 

足寄町には国内最大級の動物化石博物館がある。

世界最古の束柱類アショロア・ラティコスタやデスモスチルスの全身骨格が展示されている。

今の動物では象やマナティーに近いらしいが、まあ全然別ものでしょう。

 

最近の足寄町最大の観光地と言えば北海道三大秘湖の一つ、オンネトーだろう。

近隣の温泉地や散策路などの整備も進み、渋滞が発生するほどになっている。

季節や天候、角度によって湖の色がさまざまに変化し五色沼という別名もついた。

マンガン酸化物の生産地として天然記念物の指定も受けている。

 

 

 

空から日本を見てみよう ― 渥美半島 ―

今回の空から日本を見てみようは愛知県の渥美半島へ。

全長約50kmの東西に延びる半島で温暖な気候を生かした農業やトヨタをはじめとする工業も盛んである。

 

まずは豊橋市

wikipedia:豊橋市

 

人口は約37万人。東三河地方の中心都市である。

 

中心部を東海道が通り、吉田宿や二川宿など宿場町が栄えていた。

太平洋岸はウミガメの産卵地でもある。

戦国時代には酒井忠次池田輝政三河の重要拠点である吉田城に配置されていた。

江戸時代には吉田藩が設置されている。

吉田城は復元されており、戦国時代の姿を見ることができる。

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国内屈指の貿易港、三河港の中心地である。

自動車の輸出入は全国一であり、フォルクスワーゲンジャパンの本社も置かれている。

 

JR東海東海道新幹線東海道本線飯田線名古屋鉄道路面電車豊橋鉄道など鉄道網が充実している。

 

歴史作家の井上靖宮城谷昌光の出身地である。

 

次に田原市へ向かう。

wikipedia:田原市

 

人口は約6万人。

田原町赤羽根町渥美町の合併によって誕生した。

農業が盛んで産出額は日本一である。園芸農業を主とする。

トヨタの工場もありレクサス、ランドクルーザー、RAV4などを生産している。

江戸時代の蘭学者であり、蛮社の獄で罪に問われた渡辺崋山田原藩の家老であった。

 

豊橋鉄道渥美線の終点は田原市三河田原駅である。

 

渥美半島の先端の伊良湖岬灯台は日本の灯台50選に選ばれている。

訪れた時の様子はこちら。

http://kamonji224.hatenablog.com/entry/2016/07/19/212426 

 

続いて半島の付け根に戻る。

豊川市へ。

wikipedia:豊川市

 

人口は18万人強。

豊川稲荷門前町として発展した。東海道の宿場町でもあった。

平成になって一宮町音羽町御津町小坂井町編入合併

 

日本有数のバラの産地であり、製造業の工場も数多い。

 

山本勘助の出身地と言われている。

長谷寺には山本勘助の墓も建てられている。

ヤクルトで活躍した内藤尚之の出身地である。

 

 

最後は蒲郡市(がまごおりし)

wikipedia:蒲郡市

 

 人口約8万人。

天然記念物の竹島は対岸の本土と400mしか離れていないものの、大きく異なる植生を持つ特異な環境である。

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橋のたもとには明治~大正の文人たちが多く利用した料理屋旅館があった。

現在では海辺の文学記念館として面影を知ることができる。

また、近くにある蒲郡クラシックホテルは城郭風の独特な建築で有名だ。

 

温泉街やマリンレジャー施設などを有し、愛知有数の観光地でもある。

 

みかんは全国有数の産出量を誇る。

 

また繊維ロープの生産量は日本一である。

 

 

太平洋、伊勢湾、三河湾に囲まれて風光明媚で温暖な土地の渥美半島

自然が豊かで農業も盛んな一方、トヨタをはじめとして工業も盛んである。

前回訪れた時は駆け足だったが、またの機会があればもう少しゆっくり回ってみよう。