奈井江町 ― 日本一の道路 ―

 今日は奈井江町について調べてみた。

[wikiepdia:奈井江町]

 

人口は約5,500人。

空知総合振興局のほぼ中央に位置する。

 

札幌と旭川をつなぐ国道12号線とそれに並行して走るJR函館本線が町内を南北に縦断している。

国道12号線のこの辺りは直線距離が29kmに及び日本一の長さを誇る。

道の駅ハウスヤルビ奈井江国道12号線沿いに位置している。

 食堂と農産物販売所が充実し、ドライブの途中に立ち寄りたくなる道の駅になっている。

  ちなみにハウスヤルビとは姉妹都市であるフィンランドの町名が由来である。

 

JR奈井江駅は12号線のやや東側に位置する。

かつては三井鉱山奈井江専用鉄道がここから分岐していた。

石炭の運搬、旅客運送で活躍したが炭鉱の閉山に伴い1968年に廃止された。

駅跡は全く残っていないが、鉄橋は一部存在しているらしい。

炭鉱の閉山は奈井江町の産業に大きく影響し、人口は減少の一途をたどっている。

 

町をみおろすことのできるにわ山森林自然公園の第二、第三展望台付近はかつて炭鉱の露天掘りが行われていた。

現在では桜の名所であり、かすかに炭鉱の面影も残っているようだ。

 

主に町の東側で行われていた炭鉱なきあとは、道の駅の裏手にある工業団地の製造業と町内全域で行われている農業が町の主産業である。

メロンやゆり根が特産である。

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国道12号線の沿線の自治体は(道内にしては)人口が多く、市街地を通ることが多い。しかし、美唄市の北部からこの奈井江町付近は、一直線の道と左右に広がる田園地帯、遠くには連綿と続く山脈を眺めながらのドライブで、個人的にはわりと好きな道である。

空から日本を見てみよう ― 京成電鉄本線千葉編 ―

今回の空から日本を見てみよう京成電鉄本線の千葉県部分。

 

スタートは市川市

wikipedia:市川市

 

人口は50万人弱

江戸川を挟んで東京都と隣接している。

現在は住宅街となっているが、かつては閑静なお屋敷街であった。

永井荷風幸田露伴などの文人が多く住んだ町でもあった。

 

京成電鉄の本社がある。

また、平将門太田道灌などの信仰を集めた葛飾八幡宮市川市にある。

 

続いて船橋市

wikipedia:船橋市

 

 人口は63万人。

県内では千葉市に次ぐ2番目の人口である。

東京湾最大の干潟である三番瀬は日本の重要な湿地にも指定されており、東京湾の屈指の好漁場でもある。

デンマークのオーデンセ市と姉妹都市提携を結んだことから、オーデンセ出身のアンデルセンにちなんだ公園を建設した。

デンマークの田園風景を忠実に再現し、世界的にも有名な公園となっている。

 

船橋出身の渋いプロ野球選手、元ヤクルトの土橋。

 

 

 続いて習志野市

wikipedia:習志野市

 

人口は17万人ほど。

東京湾沿いの谷津干潟ラムサール条約に登録されている。

明治時代以後は陸軍の演習場にであった。習志野という地名はここから付けられた。

 

習志野出身、かつての柏レイソルのエース北嶋秀朗

 

 

続いては八千代市

wikipedia:八千代市

 

 人口は19万人超

住宅段発祥の地として知られる。

 

続いては佐倉市

wikipedia:佐倉市

 

人口は17万人ほど。

オランダと交流があり、印旛沼のほとりにある広場には風車が建てられている。

佐倉城日本100名城に選定されており、最後の藩主であった堀田正倫の屋敷跡も文化財に指定されている。

 

次は酒々井町(しすいまち)

wikipedia:酒々井町

 

人口は約2万人

かつては成田山詣での宿場町として栄えた。

町名の由来は親孝行な息子の井戸から酒が湧いて出たという伝説である。

 

最後は成田市

wikipedia:成田市

 

人口は13万人ほど。

成田国際空港が立地している。

貨物取扱量は世界第三位を誇り、成田市第三次産業に従事する者の多くが空港関連の仕事をしている。

農地も多いが、徐々に減少している。

元々は成田山新勝寺宗吾霊堂門前町として栄えてきた

新勝寺真言宗大本山の一つであり、現在も初詣参拝客の数は全国2位を誇っている。

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地球絶景紀行 ― 湖水地方 ―

今回の地球絶景紀行はイギリスの湖水地方

[wikipeidia:湖水地方]

イングランド北西部に位置する地域である。

 

カンブリア地方の中心にあるレイク・ディストリクト国立公園は湖水地方の大半を占めている。

 

湖水地方とは、渓谷沿いに大小数多くの湖が点在し、氷河時代の痕跡が多く残る地域である。イングランド有数のリゾート地としても知られている。

 

山と湖に小さな町がくっついている。

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かわいらしい街並み

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美しい自然だけでも満足な場所である。

 

小さな観光スポットも点在しているので、こちらを訪れてみるのも良いだろう。

 

ヒルトップ 

有名なウサギのキャラクター、ピーターラビットの作者であるビアトリクス・ポターが晩年を過ごした小さな家。この美しい地方を愛し続けた作者の家を見学することもできる。

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文学つながりで言うと、詩人ワーズワースが住んでいたのが

ライダル・マウント

森の中にひっそりとたたずむ小さな家と自然の風景を活かして作られた庭園が人気だ。

 

観光地ではないが、この地を舞台に描かれたのが

アーサーランサムのツバメ号シリーズ

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名作の数多いイギリス児童文学であるが、このシリーズはまだ読んだことがない。

いずれ手を出してみようと思っている。

ウィンダミア湖が舞台でヨットで冒険する場面が有名なようだ。

 

ケズウィックという町にはストーンサークルなんかもあったりする。

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 丘の中腹にあって、景色も最高のようだ。

 

石つながりということで、次のスポットは

ブリッジ・ハウス

小さな小川にかかる橋の上に建てられた不思議な家

林檎販売店だったらしい。

 

最後は

レークサイド ハーヴァーワイト鉄道

レトロな蒸気機関車が森の中を20分ほどかけてとことこ走る。

かつては鉱石を輸送していた路線だったが、現在では観光客を乗せて絶景鑑賞に従事している。

 

素朴だがどこか上品な雰囲気を持つ湖水地方

イギリスらしい観光地といえるかも。

特に、英文学好きには行く価値のあるばしょではないだろうか。

世界ふれあい街歩き ― グラナダ ―

今回の世界ふれあい街歩きはスペイン南部の町、グラナダ

wikipedia:グラナダ

 

人口は20万人超。

8世紀以降15世紀までイスラム朝の支配下にあった。

ナスル朝時代にはアルハンブラ宮殿が建てられ、都として大いに栄えた。

国土回復運動(レコンキスタ)によって、イベリア半島イスラム王朝が滅亡した際にも最後まで抵抗した都市がグラナダであった。

現在ではアンダルシア地方の中心都市の一つであり、イスラム文化が色濃く残る町である。

 

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アルハンブラ宮殿はそれ自体で一つの城塞都市を成しており、官庁・住宅・モスク・学校・庭園などが内部に構築されている。

 

スペイン屈指の名所であり、世界遺産にも登録されている。

アルハンブラ宮殿に限らず、スペインの世界遺産イスラム教の影響を受けたものが多い。他のヨーロッパの国にはない独特の雰囲気をまとった文化を象徴しているのだろう。

 

グラナダにはヘネラリフェ離宮アルバイシンの丘など、栄華を誇ったイスラム教徒の残した文化が残る歴史的建造物が多い。

 

この地を訪れた人は、神秘的な雰囲気の街並みをきっと気に入ることだろう。

 

また、南西にあるロンダの町は現代の闘牛の発祥の地とも言われている。

闘牛場は新市街と旧市街を結ぶ町のシンボル、ヌエボ橋と共にアンダルシア観光の目玉である。

銀河ヒッチハイクガイド ― パニクるな ―

今日の話題は最近読んだ本について。

 

ダグラス・アダムス

「銀河ヒッチハイクガイド」(河出文庫

 

銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)

銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)

 

 

 

元々はイギリスのラジオドラマとして世に出た作品。

イギリスで出版されたのは1979年

SFコメディの古典的傑作として誉れ高い。

 

平凡な地球人アーサーはたまたま地球にいた宇宙人フォードとヒッチハイクをすることになる。冒頭から次々と襲い掛かるトラブルになすすべもなく翻弄され続ける。

この作品は全五冊のシリーズの第一作であるが、彼がこの後もトラブルに巻き込まれ続けることは火を見るよりも明白である。

この本を読めばバイパス、お役所仕事並びに掲示板、木曜日、ヴォゴン人、銀河帝国大統領、鬱病のロボット、42、ねずみってのがどれほどの大騒動を引き起こすものか知ることができる。

 

そして、イルカやトリリアンの言うことは良く聞いておくべきだと改めてわかるだろう。

 

最後に、いつ何が起こっても良いように、タオルは肌身離さず持っておくべきだ。

 

シリーズ第二弾

宇宙の果てのレストラン

 

 

小腹を満たすために宇宙の果てのレストランへ出かけた一行。

 

本日のメインデッシュに自らの部位を説明されつつ宇宙の終わりを眺めながらディナーを楽しめる場所。

のはずだが、そこに至るまでさらにその後も毎度おなじみのドタバタ劇。たどりついた星で最後にはシンミリと終わる。

 

第三弾

宇宙クリケット大戦争

 

 遠い昔に銀河の彼方で殺戮を繰り返していたクリキット星人。

好むものは平和・正義・道徳・文化・スポーツ・ほかの生命体の抹消。

迷惑この上ない生物ゆえに封印されるもひょんなことから解放されてしまう。

彼らを迎え撃つのはもっともついてないイギリス人のアーサー・デント。

果たして宇宙の運命はいかに。

 

第4弾

さようなら、いままで魚をありがとう

 

 

再び地球に舞い戻ったアーサー。

破壊されたはずだが、イルカがいなくなったことを除いては全く元通り。

しかし、これまでの人生では考えられないような、まさかまさかの運命の出会いが。

二人で宇宙を旅しながら最後に向かった場所でのまさかの再会。

このシリーズで最も普通であり、微笑ましい作品であった。

 

第5弾

ほとんど無害

 

 

三部作の五作目というキャッチフレーズにふさわしく、エピローグ的なストーリー。

作品同様彼らの人生も終盤に入ってきたような哀愁漂う雰囲気が続き、最後はここに戻ってくるのか、という結末。

作者は続編も予定していたようだが、急逝によりこのラストで終わってしまったというのはちょっと切なすぎる。

 

番外編

新銀河ヒッチハイクガイド上下

 

新 銀河ヒッチハイク・ガイド 上 (河出文庫)

新 銀河ヒッチハイク・ガイド 上 (河出文庫)

 

 

 

新 銀河ヒッチハイク・ガイド 下 (河出文庫)

新 銀河ヒッチハイク・ガイド 下 (河出文庫)

 

 

アダムス亡き後、公式続編がついに登場

前作のラストシーンから見事に本編へと物語を紡ぐことに成功。

第4弾、第5弾では影の薄かったゼイフォードがうっ憤を晴らすようにドタバタと大活躍。シリーズ序盤の活劇と後半の哀しい雰囲気を両立させた名作。

 

SF界屈指のドタバタコメディシリーズにふさわしいラストではあったが、

最後の番外編もあくまでも「途中のひとつの終わり」にすぎない。

いつかまた続編が出版されることを期待しよう。