今日は2013年10月22日に放送された空から日本を見てみようで訪れた山形市について調べてみた。
山形県の県庁所在地である。人口は約25万人で東北地方では3番目に人口が多い。
山形盆地の南部にあり、扇状地に市街地が広がっている。
盆地特有の気候で寒暖差が激しく、最高気温40℃を記録したこともあった。
中世から山形城の城下町として栄え、鋳物による土産物や仏具の製造が盛んになった。
山形、宮城に60店舗以上を展開するスーパー経営のヤマザワが本店を置いている。
仙台市とは約50kmの距離であり、結びつきが強い。
山形城は鎌倉時代に現在の場所に建てられた。戦国時代の最上義光が城郭を拡大し、城下町も構築した。義光は伊達政宗の伯父にあたる。伊達氏とは戦も行ったが、豊臣政権及び江戸時代に至るまでどちらも大名として存続した。
江戸時代には度々藩主が変わり、城の維持も困難な状態であった。
明治期にはすでに廃城のようになっていたが、市が購入し再整備された。
一部は霞城公園となり、桜の名所になっている。
敷地内には博物館や郷土館なども建てられた。
郷土館はかつて済生館という病院であったが、凝洋風建築の傑作と言われ、移築されて郷土館に生まれ変わった。
近くには最上義光歴史館も造られている。
少し離れたところには文翔館という郷土館もある。
こちらはかつての県庁舎でありルネサンス様式の建築として名高い。
市内には他にも公園・寺社など観光地が多い。
しかし、山形市最大のランドマークと言えばやはりここなのだろう。
天台宗の古刹である。山門から奥の院まで神聖な雰囲気に包まれながら石段を登って行くと上の風景が待っている。
松尾芭蕉もここを訪れ、「閑さや巖にしみ入る蝉の声」という句を詠んだ。
そしてもう一つ
市の南東部に位置し、蔵王連峰の麓にある蔵王温泉も山形市を代表する観光地である。
歴史は古いが、全国的に有名になったのは戦後である。
毎日新聞による新日本観光地百選の中で山岳部門で見事1位に輝き、その後もスキー場の整備などで今なお人気の高い温泉地である。