空から日本を見てみよう ― 金沢市 ―

今回は2013年9月3日放送の空から日本を見てみよう

石川県の金沢市を飛び回る。

wikipedia:金沢市

 

 

人口は約40万人

江戸時代には加賀100万石の城下町として栄え、太平洋戦争で空襲の被害も受けなかったことから歴史的な街並みが多く残っている。

 

まずは何と言っても町のシンボル金沢城

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戦国時代に浄土真宗の寺院であり、一向一揆の拠点であった尾山御坊がルーツ。

その後、前田利家が改修し、江戸期を通じて前田家が城主であった。

明治時代に一部を残して消失。現在は復元作業が進捗中である。

 

続いて金沢城の庭園であった兼六園

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日本三名園の一つと呼ばれている。六つの特性、宏大と幽邃、人力と蒼古、水泉と眺望を兼ね備えていることから兼六園と名付けられた。

 

周辺には博物館や美術館も多く、金沢の観光の中心地である。

 

金沢は農業、水産業も盛んであるが、やはり有名なのは製造業である。

 

江戸時代は石高が高いものの外様藩であったため、幕府から無用の疑いをかけられぬよう文化・工芸に重きを置いた。

 

その名残が現代でも高名な絹織物や加賀友禅などの染物である。さらに金箔銀箔などは国内シェアほぼ100%だ。

 

織物が盛んであったことから織機の生産も今なお続いている。

津田陶工業はジェットルームという種類の高速自動織機では世界一位のシェアを誇る。

100年以上の歴史があり、押しも押されぬ1部上場企業である。

 

織機製造に始まる高速制御の技術は他分野にも応用され、同じく1部上場企業の澁谷鉱業は瓶詰機械で世界一。回転寿司コンベア機で国内一位と言われる石野製作所も金沢発祥である。

近年ではパソコン周辺機器のアイ・オー・データが出世頭だろうか。

卸売業の三谷産業も1部上場企業である。