今日は余市町について調べてみた。
人口は2万人弱
小樽ー函館間を結ぶ国道5号線、積丹半島~桧山方面を日本海に沿って走る国道229号線の分岐点となっている。
北海道新幹線も余市町を経由する予定であるが、駅などは設けられない予定である。
道の駅はJRの駅の近く、国道229号線沿いにある。
ここには余市町出身の宇宙飛行士、毛利衛さんにちなんで宇宙記念館が併設されている。有料の宇宙に関するアトラクションがあって、宇宙を体感できる。
そして、隣にあるのがNHKの朝ドラ「マッサン」で一躍全国区の観光地となったニッカウヰスキー。
創業者竹鶴政孝氏とスコットランド人の竹鶴リタ夫婦が造り上げたウヰスキーの蒸留所である。
本場スコットランドに負けないスコッチウヰスキーを作るべく奮闘した物語がドラマに描かれている。今でも余市の蒸留所は稼働しており一部は見学も可能。建物の多くは文化財に指定されている。敷地内も緑の木立と赤い屋根の建物がスコットランドを彷彿させ散歩するだけでも楽しい。
元々余市は一次産業の盛んな町であった。農業は果樹園が多く、観光果樹園の並ぶフルーツ街道という道もある。
ニッカもウヰスキーの製造が軌道に乗る前はリンゴジュースが主要製品であった。近年はワイン用ブドウの生産量が道内一となっている。
かつては日本海側の他の地域と同様ニシン漁が盛んであった。
松前藩はアイヌと和人の交易場である運上屋を道内各地に設置していたが、唯一余市町にのみ遺構が残っている。
ニシン漁の際に歌われたソーラン節の発祥の地と言われている。
豊かな漁場と道内では比較的温暖な気候から、古代より人々が定住していた痕跡が多く残っている。町東部のフゴッペ洞窟には続縄文時代のものとみられる壁画が保存・展示されている。
町の中心部は湾になっており、海水浴場が多い一方で、積丹半島に向かって進んでいくと断崖が多くなってくる。
荒々しい地形で、奇岩も目立つ。特に町のシンボルとして扱われているのが沖合500mの位置にある無人島、ローソク岩である。
ニッカと共に余市町を代表する名所であったが、道路の付け替えにより視界に入りにくくなった。展望台が設けられているのでそこから眺めると良いだろう。
高さは約46mで、神社も設けられている。
船に乗って行ってみたいものだ。