今日は日高町について調べてみた。
人口は約1万2千人。
町域は接しておらず、飛び地合併となった。
旧日高町は山間部に位置し、国道274号が東西に、国道237号が南北に伸びている。
国道274号は道内屈指の峠道でもあり、特に日高町と清水町を結ぶ日勝峠は交通の難所として悪名高い。2016年の台風で一時通行止めになったもののなんとか復旧にこぎつけた。
高速道路が開通するまで日高町中心部にある道の駅はドライバーの休憩ポイントで賑わっていたが、現在は厳しい状況のようだ。
国道237号は日高から旭川まで通ずる山間部の道だが、こちらはそれほどの険しい道ではない。とはいえ、沿線は過疎化が進み、通過する車は減る一方である。
かつては国鉄富内線の終着駅を含む三つの駅が存在していた。1986年に全線廃止となる。
終点の日高町駅跡は草むらに碑が残されている。
日高山脈から流れる沙流川は旧日高町、平取町、旧門別町を通って太平洋に注ぐ。
旧日高町では沙流川沿いに温泉、キャンプ場、スキー場がありレジャースポットとなっている。沙流川に沿って町が開かれ、平野部が少ないことから畑作や林業が主要な産業となっている。
一方河口の旧門別町は農業、漁業が盛んである。
海岸に沿って国道235号線とJR日高本線が並行して走っている。
しかし、台風の被害によって日高本線は不通となったまま。2018年中にも廃止が決まる可能性が高い。
太平洋を眺めながら走る風光明媚なローカル線であったが、乗る機会がなかったのが残念である。
合併後の町役場は門別町に置かれている。
門別町のランドマークと言えば競馬場か。
日高地方はサラブレッドの産地として有名であるが、その中で唯一の競馬場が門別競馬場である。
カントリーサインにも日高山脈と沙流川と朝日をバックに佇むサラブレッドが描かれている。
日高山脈・日高地方の名を冠した自治体であり、観光にはなかなか難しいかもしれないが日高という地域の特徴が詰め込まれた町である。