今日は2015年2月3日放送の空から日本を見てみようで紹介された静岡県の沼津市~焼津市について比べてみた。
まずは沼津市
人口約19万人。伊豆半島の付け根に位置し、静岡県東部の中心都市。
温暖な気候や長い海岸線に恵まれ、農業漁業が盛んである。
戦国時代の先駆けとなった北条早雲が最初に居を構えたとされる興国寺城跡が史跡となっている。
また政財界要人の別荘としても人気が高く、大正天皇も皇太子時代にこの地で静養していた。その後は沼津御用邸記念公園となっている。
狩野川河口から隣の富士市まで続く海岸線には防風・防潮を目的として植えられた松林が千本松原という景勝地となった。
海の町らしく沼津港深海水族館や伊豆・三津シーパラダイスなど海洋施設が充実している。沼津港には日本最大級の水門びゅうおが建築された。展望台も備えられ360度のパノラマを楽しむことができる。
人口は約24万人。
富士川や富士山の伏流水など豊富な水資源と首都圏への距離を活かし、製紙産業が盛んである。しかし近年は工場の撤退が相次ぎ、生産額は減少傾向にある。
かつては日本三大急流とも言われた富士川の氾濫により、人の住めない地域が多かった。 江戸時代約50年の歳月をかけて行われた雁堤など、治水工事の成果によって平野部の新田開発が進んだ。
次は静岡市
人口は70万人弱。
県内第二位の人口・面積を持つ。
北部はほぼ無人地帯の山岳部が多く、人口は南の平野部に集中している。
3つの行政区に分かれている。
面積は最大だが、居住地域は中心部に固まっている。
北部には中部電力の発電設備が密集している。
特に井川ダム・畑薙第一・第二ダムは同一河川に中空重力式ダムが3つ並ぶという世界的にも珍しい構造だ。
また日本の緑茶栽培が興った地でもある。
南部は駿河区と共に静岡市の中心部を形成している。かつての中心地で今川氏・徳川氏に所縁の深い駿府城跡は公園となっている。
長沼駅そばにはガンプラを生産しているバンダイホビーセンターも。
次は清水区
旧清水市を中心とする地域。
古代より清水港の水運や水軍の根拠地として栄えた。
幕末~明治の侠客清水次郎長所縁の地で生家や明治後に営んだ船宿は現在も残る。
市内には名所古刹が多い。
三保半島の三保の松原、羽衣の松は中世から景勝地として名高い。
半島の先端には東海大の海洋博物館も建てられている。
眺望に優れ、周囲には茶畑やミカン畑が広がる。
この地は撓曲によってできた地形であり、過去10万年で300m隆起している。
続いて駿河区
日本平の南側には徳川家康ゆかりの久能山東照宮があり、ロープウェイも結ばれている。
駿河区は平野部が多い。
東西の端以外はほぼ平野であり、人口面積共に3つの区の中で一番少ない。
日本で初めて総合的な発掘調査が行われた登呂遺跡がある。
西側藤枝市との境界にある宇津ノ谷峠は古代より交通の要衝で蔦の細道と呼ばれた平安時代の道、明治時代、そして昭和時代に2度にわたってに設けられた隧道、現在の国道1号と各時代の道路が保存されており、変遷を知ることができる。
最後は焼津市
人口は13万人半ば。
大井川の扇状地にあり、東側は東海地区屈指の難所であった大崩海岸。
漁業が盛んであり、鰹や鮪の水揚げが多い。
小泉八雲が晩年を過ごした地である。