目次
1.清水町
今日は2015年8月11日放送の空から日本を見てみようで紹介された静岡県の富士山裾野部について調べてみた。
まずは清水町。人口は3万1千人。
狩野川と柿田川の合流地点に位置し、温暖な気候。平野部は田畑が多く、国道1号線沿いには商業施設も多い。
駿河と伊豆の国境地点にあり、戦国期には戸倉城を巡って武田氏と北条氏の争いが続いた。現在は公園となっている。
日本で最も短い1級河川である柿田川は大量の遊水を水源とする珍しい河川。
その構造は8500年前の富士山の爆発によって噴出した三島溶岩流がキーになる。
この柿田川まで谷間を流れてきた溶岩は冷えて固まった後、多孔性のため富士山に降った水や雪が地下水となって流れる。その地下水が地表に噴出した場所のいくつかが柿田川の水源となった。
2.三島市
続いて三島市。
人口は約10万8千人。
北・東・西を火山帯に囲まれた扇状地が市街地となっている。
三島駅付近には三島溶岩流の穴だらけの岩石がいくつも見られる。
また、伊豆国の一宮である三嶋大社もおかれ、源頼朝をはじめとして武家からの信仰を集めた。鳥居前町として徐々に発展し町の名前も三島となる。
戦国期には北条氏が山中城を築城。西側の防衛を担う最重要拠点だった。
江戸時代には東海道五十三次の三島宿となり、三嶋大社の参詣客も多く町は賑わう。
湧水が数多く、せせらぎを中心に自然景観が豊富である。
特に楽寿園は露頭した溶岩流や湧水を生かした池などで形成された日本庭園と遊園地。動物園で構成された一大観光スポット。
かつては宮家の別邸もあった。
東部の山岳地には全長400mの歩行者専用つり橋三島スカイウォークが2015年に建設された。高さ70mで適度に揺れるというスリルを味わいながら富士山などの展望を楽しめる新たな観光スポットだ。
3.長泉町
次は長泉町。
人口は約4万8千人。
三島市と沼津市の間に位置し、中心部は両市街地と連続している。
地下水が豊富で交通の便が良いことから工業が発展し、特に化学工業が盛ん。
三島溶岩流と愛鷹ローム層の段差にできた鮎壺の滝は伊豆半島ジオパークの一部にもなっている。
4.裾野市
最後は裾野市
人口はおよそ5万人。
温暖な期間で製造業が盛ん。農作物も豊かで、富士山と愛鷹山の間には別荘地も広がる。富士山の眺望には宝永火口が良く見える。
須山浅間神社は古代より須山口登山道の起点となった。
山頂を目指す登山者はまずこの場所でみそぎを行い、安全を祈願した。
富士山の信仰を語るうえで重要な要素の一つであり、国の文化財に指定されている。
1980年に開園した富士サファリパークは日本最大の面積を持つサファリパーク。
クマ、ライオン、アムールトラ、チーター、ゾウ、キリン、アメリカバイソンなど大型動物を中心に至近距離で動物たちを眺めることができる。