今日は松前町について調べてみた。
人口は7千人弱。
北海道最南端に位置し、対馬海流の影響を受けるため道内では最も温暖である。
北海道最南端にあたり避難施設を兼ねた漁港が設けられている松前小島と火山活動が活発な松前大島の二つの離島がある。いずれも無人島である。
かつては木古内駅を起点とするJR松前線が通っていたが、1988年廃線となった。
町内には3つの駅があり、松前駅跡は石碑など駅跡を示すものが残されている。
海岸線に沿って国道228号が町内を走っている。
道の駅は国道沿い、かつての波止場跡に建てられた。
松前町の港は水深が浅く、大型船の停泊が不可能だったため明治時代に港湾の修理が行われた。工事には松前城の石垣も使われたそうだ。
やがて北前船も廃止された戦後に現在の松前港が整備され、波止場は役目を終えた。
その松前城は町の中心地に建てられた。
江戸期を通じて館であったが、幕末海防強化のため城郭に改修された。
その後鉄筋コンクリートの天守が再建されるも、耐震基準を満たしていない可能性が指摘され木造天守の復元が決まったようだ。
松前城周辺は公園となっており、その桜は全国的に有名である。
早咲き~遅咲きとゴールデンウィークを挟んで1か月ほど楽しめるようだ。
城の北側には城下町を復元したテーマパークが設置され、江戸時代の町の様子を楽しむことができる。
同じく北側にある寺町は江戸時代から残る寺院群。アイヌとの戦に備えて城の山側に防備を固めるべく配置されたという。
また北海道では松前町にしか生息していない孟宗竹の林や椿など暖地の植物も鑑賞できる。
離島を除く北海道最南端にあたるのが白神岬。
国道沿いにあり、ドライブの休憩地になっている。天気がよければ津軽海峡の向こう側もはっきりと見えるだろう。