目次
1.野花南ダム
ここには日本初のダム式発電所として建設された野花南ダムがある。
天端や管理棟付近には立ち寄ることはできない。
空知川を渡る泰山橋の上からが一番眺めが良いだろう。
ダムの全景。ローラーゲート7門を構える、なかなか迫力のあるダム。
こちら側はおそらく発電設備。
洪水吐用は5門。一番左の小さなゲートは土砂吐用らしい。
この写真では陰になってわかりにくいが、ゲートの開く位置が洪水吐用よりも低いところまである。
下流側。この辺り、上芦別の市街地のすぐ傍なのだが特に護岸などはされておらず自然に近い状態の様子。木の緑に覆われているがかなり切り立った崖のよう。この先も蛇行が多くあまり人の手が入っていない河川のようだ。
野花南ダムは、後に王子製紙と合併することになる富士製紙が1918年建設した。
初の試みだったため工期はかなり遅れたそうだが、完成後には芦別市街にも電灯がともるなど市民にも恩恵をもたらし、名所のひとつでもあったそうだ。
その後老朽化が進み1971年に新発電所が建設された。現在は北海道電力の所有となっている。左岸側のやや上流には芦別市浄水場も設置されている。
2.上芦別公園
つづいて野花南ダムの湖畔にある上芦別公園へ向かった。
木製の名標の後ろに沢を渡るつり橋が小さく見える。
木の間からダム湖をが眺める。つり橋を渡る散策ルートは今回はパスしてしまった。
石碑には歌が記されていた。
市のホームページによると住宅街のすぐ近くにありながら、野鳥が多く飛来する場所になっているらしい。夜は天体観測も楽しめるそうだ。
裏側に由来が記されている。元芦別市長が詠んだ歌を歌碑として建立したそうだ。
この上芦別公園、駐車場の周囲は芝生になっているが、無料のキャンプ場として開放されているらしい。トイレはきれいだが、水道はないのでそれなりの準備は必要である。
もちろんゴミを持ち帰るなどマナーを守ることも重要だ。
レジャー設備が整えられているわけではないが、湖畔で静かに時を過ごしたい方にはマッチしているのかもしれない。
公園の道を下流側、浄水場方向に数分歩くと並んで建っている石碑。
左手は馬頭観世音菩薩の碑、右手は残念ながらすべての文字は解読できず。
後半に有無両縁供養之塔とある。場所的にはダムか浄水場建設、あるいは空知川の水難にあった方へのものかと思われるが、詳細は不明。