東京旅行 ― 多摩動物園Ⅱ ―

目次

 

1.コアラ

引き続き多摩動物園を周る。

次は3時までの展示となっているコアラを見に行こう。

 

 

動物園の最奥部にある2階建ての建物。

1階はフクロモモンガやフクロギツネなどコアラと同じ有袋類の動物を展示している。

夜行性の為、室内は暗く静かな状態。巣の中でじっとしていることが多いのでそーっと見てみよう。

モモンガやキツネと名がついているが、外見が少し似ているだけで別の動物。コアラやカンガルーと同じ有袋類に属している。

有袋類は他の哺乳類と異なり、胎盤が低機能で未熟な状態で生まれた子供を育児嚢で育てる動物。オーストラリアにいる動物たちが有名だが、南米にもオポッサムやクスクスなどが生息している。フクロギツネはクスクスの仲間。

 

2階はコアラの飼育室。

階段を上ってついにご対面だ。

最初に出会ったコアラは背中を向けてぐっすり寝ていた。

 

次に見えたコアラは枝の間に挟まって気持ちよさそうに眠っている。

木の上の方にいるコアラは目を覚ましている!

眠っているコアラたちを座って見まわしているようだ。

 

飼育室はわりと広いドーム状。木が何本か立てられ、それらを行き来できるように枝を組み合わせている。

よく知られているようにコアラが食べるのはユーカリだけ。何種類かのユーカリを組み合わせて毎日気分によって選べるようになっているらしい。

ユーカリには毒素があり他の生物の餌になることはあまりないが、コアラは2mに及ぶ盲腸で毒素を発酵・分解し吸収する。水分もユーカリから摂取するが栄養分が少ないため活発な行動ができない。1日20時間近くを眠って過ごす。

思ったよりも毛がゴワゴワしていてモップのような質感だ。

ぼろきれのようでもあるが、すやすや眠っているコアラを腕に抱いてみたらやはりかわいいだろう。

 

2.タスマニアデビル

次はタスマニアデビル

 

 

多摩動物公園は日本で唯一タスマニアデビルを飼育している。

日本で20年ぶりに飼育されたとのことだが、寿命は5~6年と短く、繁殖も難しく飼育下で増やすことはなかなか難しいようだ。

ここで飼育されている個体もかなり高齢で展示も難しくなってきているらしい。

コアラと同じ有袋類で現在はタスマニア島のみに生息。オーストラリア大陸ではディンゴの影響で絶滅したと考えられている。

体は小さいが、強力なあごで大きな動物も骨ごと嚙み砕いて食べてしまう。

主に死肉を食すが、2~3倍以上大きいウォンバットを襲った記録もある。

近年はタスマニア島で伝染病が流行り、絶滅の危機に。非感染個体をオーストラリア本土へ移出する試みも行われている。

 

動物園ではタスマニアデビルのTシャツを販売。