地球絶景紀行。今回はトルコのカッパドキアを目指す。
人口は7500万人。首都はアンカラ。
最大の都市はアジアとヨーロッパの境目のイスタンブールである。
政治、経済的にはヨーロッパの一員として活動しておりEUに参加申請中である。
一方民族、文化的にはアジアの色が濃く、国土も地理学的には大半がアジアに属している。
15世紀から18世紀ころまではオスマントルコが大帝国を築き上げた。
最初に向かったのはヒエラポリスーパムッカレという名の世界遺産。
ヒエラポリスはローマ帝国時代の温泉保養地の名前。
現在でも劇場や浴場の遺跡が残っている。
パムッカレとはトルコ語で綿の宮殿という意味である。
ここは石灰岩に浸透した雨水が地熱で暖められて温泉となり、その温水中の炭酸カルシウムが沈殿して真っ白な棚田のような景観となっている。
火山の噴火後、堆積した凝灰岩などが風雨の浸食によって、世界でも類を見ない奇岩が立ち並ぶ風景となった。
3姉妹の岩、妖精の煙突など名前を付けられた風変わりな岩、岩、岩の連続である。
一見人の住む余地はないように思えるが、迫害を受けたキリスト教徒たちが隠れ住んでいた。現在でも残っているセリメ修道院はスターウォーズのロケ地だ。
また、巨岩に穴をあけ、要塞化したのがウチヒサル。ここは現役の住居で人が住んでいる。
他にも至る所に地下都市がある。見学できるのはごく一部のようだが、それでもかなりの広さだ。
そしてもっとも有名なのがこれらの遺跡群を気球から眺めるツアー。
空からこの不思議な光景を眺めるのも圧倒されるだろう。
しかし、見渡す限りの奇岩群と空に浮かぶ気球のハーモニーはまさに映画の中の世界としか思えない。