今日は2014年9月16日放送の空から日本を見てみようで紹介された群馬県の富岡市周辺について調べてみた。
最初は甘楽町
人口は約1万2千人。
元は小幡藩の城下町であり、かつては養蚕が盛んであった。
現在は野菜や果樹の生産が盛ん。
織田信長の息子で唯一江戸時代まで生き残った織田信雄が晩年に築造した楽山園は、群馬県初の名勝指定庭園。復元工事が完了し、周辺では発掘調査も行われている。
水源となっているのは雄川堰。名水百選に指定されている。
次は富岡市
人口は5万人弱。
関東平野の北西端に位置し、七日市藩の城下町であった。
中山道の宿場町として栄えた。
日本初の官営製紙工場である富岡製糸場が世界遺産に登録されている。
明治時代、フランスの技術を導入し建築された。当時としては世界最大級の製糸工場であった。
官営から民間に変わったのちも操業を続け第二次世界大戦の被害も少なかったが、中国産生糸の流通や和服の減少などにより1987年操業停止となった。
建造物群は保存状態も良く、世界遺産に登録されている。
市西端には日本三大奇景の一つ妙義山。
ピークがいくつもあり、荒々しい岩石群の眺望は素晴らしいが縦走には難関である。登山道の鎖場では重大事故が幾度も起こっており、細心の注意が必要だ。
続いて下仁田町
人口は6千5百人。
町の北部は国定公園、妙義山と共に奇岩で知られる荒船山などが含まれる。
南総里見八犬伝に登場する荒芽山のモデルと言われる。
蚕種貯蔵所であった荒船風穴や日本最初の洋式牧場である神津牧場が名所として知られる。特産品の下仁田ねぎは通常のネギと比べとても太く、加熱すると甘くなる特徴を持ち、薬味としてはあまり用いられない。
最後は南牧村
人口は1500人強。
高齢化率60%で日本一の自治体である。年少人口割合はわずか3%。
山間部に位置し、かつてはこんにゃく栽培で栄えた。
現在は炭や砥石などが特産。
村内を流れる南牧川などで滝や渓谷めぐりを楽しめる。
中でも蝉の渓谷は県を代表する名勝。