美唄で遊ぶ ― まずはご当地入場券 ―

目次

 

1.美唄駅わがまちご当地入場券

マンホールカードをゲットした翌週末は快晴だった。

これはどこかへ行くしかない。

 

今回は美唄市へ向かうことにした。

 

最初の目的地は美唄駅。

お昼を公園で食べることにしたので、飲食店の案内でもあるかと思って行ってみるもこれは空振り。

しかし、もう一つ目的があったわけだ。

 

JR北海道ご当地入場券という名の切符をご存じだろうか。

慢性的赤字に悩むJR北海道が2017年7月に販売開始したものである。

JRの駅がある101の市町村それぞれオリジナルデザインで作成された。

まだ一部準備中のものもあるが、2017年8月8日時点では90駅ほどが販売されている。

私的第一号は美唄駅を選んだという訳だ。

 

で、実物がこれ。

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表面は駅スタンプと車両の勇姿。

 

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裏面は美唄市の観光スポット。

もちろん色々あるわけだが、美唄市の場合は鉄道に関連のあるスポットを集めたようだ。

鉄道へのリスペクトが感じられる仕上がりになっていて好感を持てる。

 

国鉄ではないが、かつての美唄鉄道を走っていたSL。

今でも保存されている東明駅の駅舎。

その東明駅の裏手に眠っているSL。

そしてかつての終点駅近くに今でも建っている炭鉱の杭。

 

ひどい写真で申訳ないが、気になる人はできるだけ購入してあげてほしい。

実際に行かないと買えないわけで、できればJRに乗って買いに行くのが一番良いのです。

 

入場券を手にした後は昼食を買いに行く。

調べた結果、たつみという店が近くて高名なのでここにした。

 

 美唄と言えば美唄焼き鳥でしょう。

ここはテイクアウトも可能なので持って帰って公園へ行くことにした。

wikipedia:美唄焼き鳥

 

近くの公園には神社もあってお祭りの準備をしていた。

残念ながらまだ準備中だったので、またの機会に。

 

2.美唄駅 

2020年6月追記

久しぶりに美唄駅を訪問。

前回撮影しなかった駅舎の姿。

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とても大きな駅舎だが、改札のある待合室はそれほどでもない。

駅の東西に設けられた待合スペースを含む自由通路がかなり広大なのだ。

 

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石川啄木が詠んだ歌集に美唄の名が出ているが、美唄を美國とまちがったそうな。

啄木って結構なダメ人間だったような記憶があるが、うっかりさんでもあったのか。

あるいは敢えて名を変えて詠んだのだろうか。

 

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駅の北側を眺める。

向かって一番右の線路のさらに右手、ホームの先に線路があり、右手に曲がっている線路がある。車両の留置線かわからないが、もしかすると1972年に廃止となった三菱鉱業美唄鉄道の名残かもしれない。

 

 

3.美唄駅と近隣の歴史 

江戸時代の美唄アイヌのコタンが点在する土地であったと考えられている。

海岸の漁場への連行や疫病の流行などで人口は激減。

 

明治時代初期、空知地方で石炭の調査が行われた。

明治時代中期の1886年には美唄川に私設渡船場が設置され、上川道路(現在の国道12号線)の開削も徐々に始まる。

1890年岩見沢~歌志内間の鉄道工事着工、沼貝村が設置され屯田兵用地に決定。

美唄には騎兵隊が配置され、現在の国道12号線沿い、市役所や駅のある辺りに村が建設された。

翌年北海道炭礦鉄道の駅として美唄駅が開業。

後に鉄道は国有化されるが、石炭産業は順調に拡大していく。

 

1914年、後の三菱鉱業美唄鉄道の前身である美唄軽便鉄道が開業(美唄~沼貝(美唄炭山))。

1931年、三井美唄の請願に基づいて函館本線貨物支線及び南美唄駅開業。

 

 

国土地理院地図の1960年代航空写真。

 

駅の北側で線路が右手に分岐しているのがわかる。

これが美唄鉄道の路線。1972年炭鉱の閉山に伴って廃止となった。

 

一方南側

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こちらからは国鉄美唄貨物支線が分岐していた。

戦前に三井鉱山が開通させ、すぐに国へ寄贈。炭鉱閉山と共に1973年廃止となった。

 

同じく1960年代の国土地理院地図の航空写真。

 

美唄川を越えたあたりで本線と分岐。

真っ直ぐ東へ向かっていた。

 

1982年貨物廃止。

2002年駅舎改築、現在の橋上駅舎となる。

旧駅舎の様子

 

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