夏の小樽 ― 南小樽駅 ―

目次

  

1.南小樽

小樽運河に沿って歩き続ける。そのまま観光地のメインストリートである堺町通も通り抜けて南小樽駅に到着。今日はここでおしまい。電車に乗って札幌へ帰る。

 

市の中心である小樽駅と市内最大の商業施設ウイングベイに接続する小樽築港駅に挟まれたやや地味な駅。

 

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横長の平屋の駅舎。建屋の半分はコンビニスペース。

 

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駅前広場の歩道には古そうな鐘がかかっている。

 

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実は相当由緒正しい鐘。小樽の鉄道を幾星霜も見守り続けてきた鐘だ。

 

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おそろしく古そうな跨線橋。かなりの歴史を持っているこの橋も駅のバリアフリー化工事で撤去されることとなったらしい。

2021年3月には工事完了予定だそうだ。

写真右側、現在工事しているスペースはかつての手宮線の跡地。

 

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跨線橋から小樽方面を見ると、先の方に線路がまだ残っている。

いずれは撤去されるのだろうか。

 

この先、線路は姿を消してさらにその先で再び現れる。

そこからは総合博物館まで遊歩道になっており、観光客も見受けられる。

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2.南小樽駅の歴史

南小樽駅は1880年官営幌内鉄道手宮駅~札幌駅の開通に伴い開業。当時は開運町駅という名の一般駅だった。

翌年、市内の大火によって焼失。場所を移動して住吉駅という名で再開業。

1900年小樽駅と改称。

1905年当駅~高島駅(現在の小樽駅)間が開通。

1909年路線名改称に伴い当駅を含む函館~旭川間が函館本線、当駅~手宮駅間を手宮線とする。

1920年中央小樽駅(旧高島駅)が小樽駅に改称。同時に当駅は南小樽駅と改称される。

1954年現跨線橋が架け替え。1958年現駅舎が竣工。

1965年当駅~小樽駅の高架化完了、当駅の貨物取扱廃止。

1985年手宮線廃止。

 

1970年代後半の国土地理院地図の航空写真。

 

現在とあまり姿は変わらない。手宮線は旅客営業停止となっているため、ホームは撤去されている様子。

駅舎とホーム間は高低差があるため、貨物は少し離れていたところでの取り扱いだったかと思われる。

駅から道路を渡って南東へ進む道は下り坂となっており、線路との間に段差はない。

踏切手前辺りが貨物の取扱い・ストックヤードだったのだろうかと推測される。

上の写真では側線が残っているようにも見受けられる。

 

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