函館へ行こう ― 笹流ダム ―

さて、函館市の北部へやって来たワタクシ。

目的地はここである。

 

 

ささながれダム と読む。

 

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ちょうど紅葉の時期であった。

 

え、これがダム?と思った方もいるかもしれない。

 

ここはバットレスダムという非常に珍しい形式のダム。

日本に現存するのはわずかに6基。

そして、この笹流ダムは大正12年竣工。日本最古のバットレスダムなのである。

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逆光でちと見えにくい。

建設当時、この辺りは人気のない山の中で熊が出て大変だったらしい。

 

バットレスダムとは。

コンクリートが高価だった時代、節約のために格子状にすることでコストを削減したわけである。

このダムは凍結や経年劣化などが原因で何度か改修されている。当初はもっとコンクリート部分が細かったようだが、安全上の問題で現在の仕様となったようだ。

 

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下から見上げるとこんな感じ

 

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空洞部分はもちろん立入禁止である。

 

 

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当然?土木遺産である。

設計者はのちの東京水道局長。

 

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水道用のダムである。

 

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ここは洪水吐とはいわないのかな。

ただの水路?

 

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貯水池はダム湖百選にも選ばれている。

 

 

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天端から眺めたところ。

ダムの下流部には見えない。春は花見客も多いようだ。

 

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ダム湖。水鳥の群れがのんびりと佇んでいた。

 

ダムを満喫したら土木遺産カード。

場所を移動して市街地へ。

 

企業局の3階で土木遺産カードを配布している。

 お天気の悪い中、わざわざありがとうございますと言われた。

こんな暇人にもったいない言葉である。

 

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ちなみに土木遺産笹流ダムのみならず、函館市の水道施設群という括りになっている。

 

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サイフォンの原理とは大気圧を使って液体を持ち上げ、移動させるということらしい。

もちろんこれだけの説明では、そ、そうですか汗 としかコメントできない。

暇なときに説明の動画でも見てみましょう。