函館最終日。
今日はほぼ札幌へ帰るだけだが、ちょっとだけ寄り道。
まずは函館市役所。
農林水産部を訪ねる。
目的はこちら。
函館港改良施設群の土木遺産カード。
現在の函館漁港に造られたコンクリートブロックの防波堤や乾ドック。
日本初の貿易港、その後は北洋漁業の基地として長く活躍し、現在ももちろん現役の設備である。
防波堤は正確に言うと石積みコンクリートブロック複合構造防波堤という仕様。
北海道では唯一の造りである。
旧幕軍が利用した弁天台場の石材が使われており、石積みの工法も弁天台場のものを取り入れているのもマニアをくすぐるポイント。
乾ドックは現在函館どつくという企業の設備の一部となっている。
これらの設計を手掛けた廣井勇は多くの土木工事に携わっている。
開拓期の北海道土木工事を牽引した一人であった。