今日は2014年12月16日放送の空から日本を見てみようで紹介された長崎県佐世保市について調べてみた。
人口は約25万人。
江戸時代までは農漁村が広がっていたが、明治時代に海軍の根拠地・後方統括部である鎮守府が置かれる。これは東郷平八郎の視察による推薦であった。
その後軍港や軍の施設が設置され、急速に発展する。
空襲を受け町はほぼ壊滅状態となったが、現在も自衛隊や米軍の艦船が見られる。
市南部には日本最大の面積を持つテーマパークであるハウステンボス。
かつて軍の施設であり戦後持て余していた土地を、近隣のテーマパーク長崎オランダ村を発展させて新たに立ち上げられた。
創業以来赤字に苦しみ、2010年からHISが経営を担っている。
南へ行くと、日本最古の自立式電波塔である針尾送信所。
ここは太平洋戦争開戦の暗号であるニイタカヤマノボレ一二〇八を発信した送信所の一つとして知られる。
さらに南には西彼杵半島へと繋がる西海橋・新西海橋が建てられた。
西海橋は建設当時固定アーチ橋としては世界3位の長さを誇った。
この辺りは急な潮の流れで有名であり、観潮スポットにもなっている。
市街地には旧海軍佐世保鎮守府凱旋記念館や海上自衛隊佐世保史料館などの博物館も充実している。
島々が浮かぶ景観で有名な九十九島には水族館を中心とした九十九島パールシーリゾートも設置され、遊覧船で群島を巡ることもできる。
九十九島最大の黒島には明治期に外国人神父と隠れキリシタンの子孫らによって建てられた教会である黒島天主堂がある。
日本に17棟しかないレンガ造りの教会であり、多層構造で屋根が高く、タイルに有田焼を利用するなど文化的価値の高い教会と言われる。