道北をいっぱい巡った。 ― エコミュージアムおさしまセンター ―

筬島駅のそばにあった旧筬島小学校。

現在はエコミュージアムおさしまセンターという施設になっている。筬島駅訪問後にちょっと寄ってみた。

 

ここはかつて砂澤ビッキという彫刻家がアトリエにしていた場所でもあった。

現在は彼の作品を展示する施設となっている。

 

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外観は木造の廃校だが、館内は一転、立派かつ迫力のある美術館である。

 

公式ホームページはこちら

bikkyatelier3more.wixsite.com

 

ここで先人カードもいただく。

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くわえ煙草に力強い所作。芸術家というよりも職人という方がしっくりくる風貌だ。

 

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この場所はアトリエ3モアと呼ばれていた。

札幌にアトリエモア及びアトリエモアモアを構えた後、個展にて知り合った当時の音威子府高校校長に勧められ、この地へ移ってきて3番目のアトリエモアを開くこととなったわけだ。

 

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入場券も同じポーズ。

 

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裏面には略歴が記載されている。

 

普段芸術などにはとんと興味がなく、特に近代彫刻などはさっぱり理解ができない私ですが、ここの作品には何か惹かれるものがあった。

 

特に印象的だったのが村のシンボルともなっていた大きなトーテムポール。

木で作っているため、風化して破損した残骸が保存され展示されている。

ビッキ本人は完全に土に帰って初めて作品が完成すると語っていたそうだ。

刹那的にも思えるが、自然を表現した作品である以上生と死の循環に組み込まれるべきであると考えていたのかもしれない。

もっとも音威子府村の人々は彼の作品が土に戻っていくのが忍びなく、ビッキの意思とは違うこととは承知しつつもこうして保存することとなったそうだ。

 

ビッキ氏が装飾を手掛けた「いないいないばー」というすすきののスタンドバーも再現し、流石に飲酒は不可能だがコーヒーを楽しめる。

 

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ミュージアムの外には作業場として使っていた体育館の建物と並んで、トーテムポールが真っすぐに立っていた。