道北をいっぱい巡った。 ― 安牛駅 ―

目次

  

1.安牛駅

雄信内駅から道道256号線を通って北上。

次の目的地安牛駅に到着。

 

 

周囲は牧草地、あるいは離農地で民家はほとんどない。

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宗谷本線の各駅の中でも屈指のインパクトを持つ駅。

塗装の剥がれ具合が凄くて、初見でこれが駅だとわかる人はどれくらいいるだろう。

 

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 ホーム側はまだ少しマシ。

JR安牛駅という文字も辛うじて見えている。

 

建物の基礎が見えるようにかつては木造駅舎が建っていた。

当時の写真はこちらの雑誌に掲載あり。

 

週刊 JR全駅・全車両基地 2013年 10/13号 [分冊百科]

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  • 発売日: 2013/10/03
  • メディア: 雑誌
 

 

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ホームも線路もバラストも赤茶けた色。

黒い影がより寂しさを誘う。

左手の原っぱはかつてストックヤードだったようだ。

右手の防雪林と距離があるのはかつて2面2線のホーム構造だった名残。

 

駅前の風景

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かつては小集落があったようだが、今では廃屋すらなくなってしまったようだ。

2.安牛駅と近隣の歴史

周囲は酪農地帯が多いが駅名はアイヌ語のヤシウシイ(魚をいつもすくうところ)が由来で牛とは関係がない。1900年頃法華宗農場が入地。約10年後には岩手団体も入植。

安牛駅は1925年問寒別駅ー幌延駅開通時に一般駅として開業。

1959年字名再編・改正で開進という地名に変わった。

1977年に貨物取扱廃止。1984無人化。

1990年前後駅舎改築により現在の貨物駅となる。

2021年3月をもって廃止の予定。開業から100年近くなる駅であったが上幌延駅と共に南幌延駅へ統合されるような形で歴史を閉ざすこととなった。

 

1948年の国土地理院地図の航空写真。

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駅裏には木材が積まれている様子

周囲の河川や三日月湖などは自然のままの状態だろう。

 

1960年代の国土地理院地図の航空写真

 

駅前には民家が並び、駅舎稚内側には農業倉庫のような建物も見える。

 

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