札幌史跡探訪 ― ななめ通りⅡ ―

目次

 

 

1.大覚寺

引き続きななめ通りをチャリンコで進んで行く。

途中で向かって右手にある大きなお寺でストップ。

 

大覚寺という曹洞宗のお寺。

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山門は1920年に建てられ、百年を超す歴史を持つ。

北海道では最大規模とも言われる。

残念ながらこっち側は側面である。

この寺院を分岐として苗穂駅へ向かう道があるが、大覚寺の正面はそちら側となる。

もちろん山門もそちらから見るのが正解だが、大きすぎて写真が難しい。

 

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さっぽろ・ふるさと文化百選にも選ばれ、ななめ通り(元村街道)と縁の深いお寺。

道中を往来する人の目印であったそうだ。

 

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創立されたのは1907年。

 

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二本の大木は移り変わる通りの姿をずっと見てきたのだろう。

 

2.札幌村郷土記念館

 

先に進む。次の目的地は札幌村郷土記念館。コロナのため館内見学はまたの機会にして外だけを眺める。

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大友亀太郎の関係資料を所蔵していること及び彼に纏わる史跡であることを記した説明板が建てられていた。

 

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札幌村と大友亀太郎の業績の一つである大友堀について。

大友堀の地図も載っている。

 

今昔マップで対比

ななめ通りの少し北側を 通る道の、さらに少し北に描かれている途切れ途切れになっている細い線が大友堀のようだ。

 

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黒い立派な石碑。

 

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「わが国の 玉葱栽培 

   この地に はじまる」

高木圭介 書  とある。

 

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玉葱栽培の歴史は1871年の種子輸入に始まる。

生育させるのはなかなか難しかったようだが、この札幌市東区で栽培が定着。

1887年には販売にも成功し、白石・篠路と近辺と共に札幌特産農産物として全国に名を馳せた。この碑は1978年に建立されたがその時もこの辺りは一貫して玉葱栽培を続けていたようだ。

 

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明治天皇行幸記念碑。

 

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そして大友亀太郎役宅跡の石碑が並んで建っていた。

 

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座る大友亀太郎銅像

何かの工事を指揮しているところだろうか。

 

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大友亀太郎の業績と東区の沿革について。

立派な石板に記されている 

 

郷土館の裏にある公園は大友堀の終点。

 

蛇行の激しかった伏籠川はこの辺りを通っていた。

今はほとんど面影がない。

  

今昔マップより



1950年代までほぼ原始の流れのままだった伏籠川

1970年代半ばになるとほぼその姿を消し、暗渠化した。

現在の伏籠川下水処理場の排水を始点とする下流部分とされている。


 

 

 

3.本龍寺妙見堂

続いて郷土記念館のすぐ向かいにある本龍寺妙見堂。

 

 

ななめ通りに正門が面し、その両脇に石碑がいくつか建てられている。

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まずは島判官を守護神とする霊場の碑。

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馬頭観世音の碑。

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南無妙法蓮華経が刻まれた妙見山本龍寺の碑。

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妙見堂の由来。開拓の守護神として信仰されてきたようだ。

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そして大友亀太郎の碑。寺院内にはゆかりの所蔵物もあるらしい。

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正門の屋根裏。何となくつくりに惹かれて撮影してみた。

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