後志西部の旅 ― とまりん館 ―

2017年6月10日、11日。1泊で温泉ホテルに泊まる。

札幌からあまり遠くない温泉ということで、調べた結果岩内町に決定。

 

午前9時に出発。

国道5号線を西に向かう。

雨の中、小樽市余市町、仁木町(昼食)、共和町と通過して泊村に到着。

 

向かったのは泊村にある原子力発電所の紹介施設。

その名も「とまりん館」

共和町とのほぼ境目にある建物だ。

 

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なかなか立派な建物。温水プールも併設されているのだ。

 

手前にあるのは風力発電に使われる風車の羽根である。

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なかなかお目にかかる機会はないだろう。

正直時間つぶし程度で寄っただけだが、のっけからいい意味で期待を裏切る展示である。

 

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玄関に入るとおもちゃの釣り堀が。娘は完全に虜となった。

嫁と交代で展示物を見学。

 

1階は子供向け科学館と泊村の風景(見る角度によって内容が変わる)、そして原子力発電の仕組みを展示していた。

単純にいうと原子核中性子線を当てる。そうすると原子核が分裂するが、この時に巨大なエネルギー(熱)が発生する。その熱によって蒸気を高温にする。そしてタービン(ボイラーのようなもの)で発電させると。

まあわかったようなわからないような話だが、最近読んでいるアシモフの科学エッセイシリーズになんとなくそれらしいことが書いてあったので、少しは理解できたかと思う。

確かに、地球環境にダメージの少ない仕組みであるとは思う。

しかし、放射線を制御できないのであれば、やはり人間の手に余る代物とも思う。

複雑な気持ちになりながら1階の展示を見終わり、2階へ進む。

 

後日知ったことだが、核分裂ではない核融合による原子力発電というのも研究されているらしい。これは放射線が発生しないのだ!

まだまだ実用化には遠いようだが、何とか科学の力で地球に迷惑をかけない仕組みを開発してほしいものだ。

 

2階は自然と歴史の展示。

この近辺の動植物や古代の遺跡が展示されている。

 

北海道のエネルギーの歴史も展示されている。

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江戸時代にはすでにこの辺りで石炭の採掘が始まっていた。

馬車やトロッコとはいえ鉄道も通っていたのである。

 

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さらに明治時代後期には水力発電も始まった。

 

 

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そして原子力発電所の完成。

 

今では小さな漁業の町にしか見えないが、この辺りは北海道のエネルギー産業をリードしてきた地域だったのだ。

 

最上階は展望台。

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羊蹄山。頂上は雲に隠れていた。

 

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ニセコ連峰から雷電海岸方面。

 

この後、神恵内村方面にドライブして、お土産を買った。

来た道を戻って岩内町のホテルへ向かう。