今日は黒松内町について調べてみた。
人口は約3000人弱。
後志振興局南端の町である。
国道5号線、及びJR函館本線が通っている。
道の駅は国道5号線沿い、市街地とはやや離れたところにある。
熱郛駅(ねっぷえき)のすぐそばである。パン屋はかなり人気が高い。
鉄道の開通する前は日本海と太平洋をつなぐ黒松内山道の要衝であった。鉄道開通後も黒松内駅は1918年に開通した寿都鉄道と函館本線の分岐駅であり、日本海のニシンを中心とする魚介類や近隣の鉱山資源の輸送による鉄道の発展とともに開けた町であった。
しかし、1931年室蘭本線の開通やニシンの不漁、鉱山の閉鎖などによって鉄道の要衝の地位は隣の長万部町へ移っていった。寿都鉄道は1968年廃止となり、現在は駅跡もほとんど残っていない。
戦前は大金鉱山、大栄鉱山などがあり日本有数の金鉱でもあった。
現在はブナ林の北限として知られている。
ブナ林についてはこちらで。天然記念物に指定されているのですよ。
もちろんカントリーサインもブナ林の風景。
クマゲラも天然記念物である。
生き物シリーズで行くとNHKのさわやか自然百景で紹介されたこともある朱太川は絶滅危惧種のカワシンジュガイの日本最大の生息地である。清流のシンボル・アユの繁殖地でもある。100万年前の貝の化石が河岸に露出していることでも知られる。
ブナ林や市街地を散策するフットパスコースが5つある。
歌才森林公園や添別ビジターセンターでは宿泊やキャンプもできる。
控えめで、あまり開発されていない町ではあるが、伐採の危機にあったブナ林を保全し、日本で最も美しい村連合に加盟するなどやる時はやる印象を受けた。