北鎮記念館から自衛隊の駐屯地をぐるりと回って、道道72号線を北へ進む。
途中からなかなかの坂道。
次の目的地である春光台公園はその名の通り、高台にある公園なのだ。
キャンプ場の受付に向かい、土木遺産カードを頂く。
第七師団の敷地内に造られた軍用水道の配水場。
レンガ造りが格好良い。
今なお現役のこの池。
公園の東側の緑地にあるのだが、履蓋というのは地下にあるということ。
アーチ状のレンガの上に土が盛られ芝が張られたというわけだ。
実際に行ってみても調整機能を持つ東屋のような上屋が見えるのみ。
坂を上ってきた疲労と空腹に負け、カードをもらっただけで立ち去ることにした。
なぜ地下に作ったのか。極寒の地旭川で冬季の凍結を防ぐことと、軍用水道ということでリスク管理を重要視したのではないかということらしい。
2018年には清掃のための水抜き時に報道向けに公開されたそうだ。
第二次大戦後GHQが接収、その後市へ引き渡しという歴史を持つ。
土木遺産に認定されたのは建造からちょうど100年目になる2013年。
実物を目にすることはかなり難易度が高いが、北海道にある土木遺産の中でも機能・耐久性共に相当価値の高い土木事業であったと思う。