千歳市 ― 空港と支笏湖 ―

今日は千歳市について調べてみた。

wikipedia:千歳市

 

人口は10万人弱。

市域は東西に長く、西部は山岳地帯。東部は石狩平野の南部および馬追丘陵に位置している。

 

国道36号が市街地を縦断している。

その他国道234号線・274号線・337号線が東部、276号線・453号線が西部を通っている。

 

JRも国道36号線と並行し3つの駅がある。

さらに新千歳空港にも駅がある。

 

苫小牧市にまたがる新千歳空港は1988年に旧千歳空港の横に新たに建設された。

貨物便は国内初の24時間運航を行っている。

カントリーサインも飛行機と空港が描かれている。

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旧千歳空港は現在自衛隊が使用する千歳飛行場となっている。

そもそも旧千歳空港は軍民共用空港であったが、北海道のハブ空港化により旅客・貨物取扱量が激増。さらにソ連の領空侵犯により自衛隊機の出動も増加。

運航に支障をきたす様になったため、新千歳空港が建設されたという経緯を持つ。

 

千歳市には陸上自衛隊第7師団と航空自衛隊第2航空団の基地や演習場があり、退役者や家族を含めると自衛隊関係者は人口の25%に及ぶ。

 

自衛隊以外の産業では市内に11か所の工業団地があり、立地の良さからカルビー麒麟麦酒などの大企業の工場もある。

 

市名の由来になったのは市内を東西に流れる千歳川

サケの放流事業が行われており、道の駅も川沿いにある。

駅名はサーモンパーク千歳。サケのふるさと千歳水族館が隣接している。

 

もともと千歳川アイヌ語でシコツと呼ばれていたが、死骨を連想させ、縁起が悪いということで当時タンチョウが数多く生息していたことから鶴は千年→千歳と改名された。

 

シコツの名残があるのが市の西部にある千歳川水源の支笏湖である。

日本最北の不当湖であり、約4.5万年前の噴火で形成されたカルデラ湖である。

 

透明度が非常に高く、何度も水質日本一になっている。

周囲40km、最大水深360mで田沢湖に次いで日本第二位。

面積は琵琶湖の1/8程だが最大水深は3倍以上に及び、貯水量は日本第二位で琵琶湖の3/4に達する。

カルデラ湖の中では屈斜路湖に次いでこれも日本第二位とシルバーコレクター湖である。

 

隣の苫小牧市王子製紙企業城下町であるが、工場の建築当初発電を水力発電で賄っており、その水源を支笏湖千歳川に求めた。

現在も千歳川には発電所と堰堤が稼働しており、発電所建設地へ資材を運搬した軽便鉄道の遺構が残っている。