国道275号線、南北に長い幌加内町を縦断し、朱鞠内湖までやって来た。
ここは日本一湛水面積の広い人造湖。
雨竜第一ダムの完成は戦時中であり、極めて難工事であったそうだ。
展望台から湖を眺める。
とても広い湖なので、全体を一望することは不可能。
線路が描かれているが、これは1995年に廃線となった深名線。
湖の西側は道路も封鎖されており、雨竜第二ダムも訪問不可能。
諸元。第一ダムと第二ダムでそれぞれ分かれて記載されているが、共に朱鞠内湖を堰き止めているダムだ。
管理は北海道電力。
もともとは王子製紙による電源開発で建設が始まったダムである。
上流側からの眺め。
残念ながら立入禁止区間が多く、これ以上近寄ってみることはできない。
下流側も進入できず。
門のところのインターホンを押してダムカードが欲しい旨を伝える。
これだけ大きな面積の人造湖を持つが、目的は発電のみ。
建造の経緯的に仕方がないのかな。
現在ダムの再生事業として洪水調節機能を付加しようとしているらしい。
第一ダムの方は現在の貯水容量を発電用と洪水調節用に分割して管理するそうだ。
第二ダムは嵩上げも行い、第一ダム同様に管理を行う。
工事終了後、第二ダムへも行けるようなると嬉しいです。
さて、朱鞠内湖から朱鞠内の小さな市街へ戻ってきた。
町役場の支所へ向かう。
ここでは土木遺産カードを配布中。
ダムカードと構図が似ているが、点在する島々がよく見える。
日本らしからぬ風景。
朱鞠内湖から東の天塩川へ水路を作り、その途中で発電所を作った。
雨竜川では落差が少なかったため、わざわざ逆流させて天塩川へ導水、さらに発電所も地下式にするという大工事であったそうだ。
ちなみに雨竜第一ダム下流にはのちに朱鞠内発電所も設けられた。
発電が開始されたのは2013年と新しい施設である。
もともとは揚水機能のみだったそうだが、ポンプの更新に併せて発電機能を付加したそうだ。
湖畔の設備概要にも記載されている。絵図は古そうだが、設備概要は後から取り付けたようだ。