今日は2014年11月4日・11日放送の空から日本を見てみようで紹介された栃木県の日光周辺について調べてみた。
まずは宇都宮市
人口は約52万人。
栃木県県庁所在地で、北関東最大の都市である。
宇都宮二荒山神社の門前町として栄え、座主であった宇都宮氏は後に武家となった。
江戸時代には日光街道と奥州街道の分岐点として国内でも有数の規模を誇る城下町として栄えた。
太平洋戦争前には軍事関係の需要も多く軍都としても栄えたが、空襲で壊滅。
町の中心部には宇都宮城址公園があり、一部が復元されている。
江戸時代には藩主がたびたび入れ替わった。
寺社仏閣の史跡も多く、清厳寺の鉄塔婆は鎌倉時代のもので日本最古の塔婆と言われる。他にも一向寺の汗かき阿弥陀や宝蔵寺のおよりの鐘など伝承が多い。
市北西部で採れる大谷石は加工に優れ、火にも強い。古くから蔵や住宅に使用されてきた。帝国ホテルにも使われ、関東大震災での被害も軽微であった。
市内ではカトリック松が峰教会や大谷摩崖仏などが著名な建築物として観光客も訪れている。
次は鹿沼市
人口は10万人弱。
西部は足尾山地、東部は台地、段丘状になっている。
通気性・保湿性が高く強い酸性であり、名産であるサツキの栽培に適している。
修験者たちの休息の場であった古峰神社は天狗の社として信仰を集めるようになった。
最後は日光市
人口は7万8千人。
鎌倉時代に日光権現で知られるようになる。江戸時代に徳川家康と家光の廟地となってからは日光東照宮の鳥居前町として全国的な景勝地となった。
家康を神格化した東照大権現を祀った日光東照宮・日光三山を神体として祀る日光二荒山神社・同じく山岳信仰を成り立ちとする輪王寺を併せて世界遺産に登録されている。
市街地は大谷川両岸の平坦地にある。
その他は急峻地が多い。中禅寺湖・戦場ヶ原・湯ノ湖など堰止湖周辺の一部に平坦地がある。
地形から滝が多い。中でも日光三大名瀑と呼ばれる裏見滝・霧降の滝・そして日本三名爆にも名を冠す華厳の滝である。
中禅寺湖へ至るいろは坂を登り終えるとエレベータ付きの観瀑台が設置されている。
中禅寺湖の奥には堰止湖が湿地化した戦場ヶ原。
山の神が戦いを繰り広げたという伝承からこの名が付いた。ラムサール条約に登録されている。
続いて日光市東部、鬼怒川流域へ
鬼怒川は利根川支流では最長の176.7km。
江戸時代までは太平洋に直接注いでいた。
とりっくあーとぴあ・日光江戸村・東武ワールドスクウェアなどテーマパークや鬼怒川温泉を筆頭に温泉も多い。
鬼怒川温泉は箱根や熱海と並んで東京の奥座敷として観光客で賑わう。
上流に水力発電が設置されたことで水位が下がり、その結果源泉が新たに発見され昭和の初めに今の鬼怒川温泉が形成された。
さらに上流に行くと約3kmに渡って龍王峡という渓谷が続く。
奇岩や瀑布が連続し、岩の種類も流紋岩、凝灰岩、安山岩など多様。